最初のさいしょに骨を語ろう

 

ダンサーのためのボディコンディショニングのセミナーを行うとき、そしてバレエ学校でA&F(Anatomy and Fitnessの略)のクラスで解剖学を教えるときに、筋肉よりも先に骨を勉強します。

 

理由はたくさんあるのですが、トップ3はこんな感じです。

 

  1. 骨の方が想像しやすい
  2. 骨の数の方が筋肉の数よりも少ない
  3. 骨の場合、名前と位置を覚えてしまえば終わり

 

頭蓋骨を想像してみてください。

肋骨の形はどうでしょう?

骸骨全体は?

 

では次に筋肉のイメージを頭に浮かべてみましょう。

有名な筋肉のあたりでは、大腿四頭筋とか、上腕二頭筋?

どうでしたか?

頭に浮かびましたでしょうか?

 

正確さ、骨の数などは置いておいて、骨というのは想像しやすいですよね。

理科室の骸骨だったり、Tシャツのプリントだったり、海賊の旗のマークだったり。

骨というのは意外に身近。

 

 

では、筋肉はというと…

 

骨よりも体の外側にあるので、触ることは簡単に出来るはずなのに、

頭にイメージを浮かべようとするとあまりうまく行かなくないですか?

 

筋肉ムキムキの人をイメージする、ってのは出来るけど

そこから皮膚を剥いで筋肉だけにしようとすると、なんだか曖昧になってしまう…

 

簡単に頭に思い浮かぶものほど、簡単に覚えることが出来るのです。

つまり、

骨の場合、頭の中で1から始めなくても、イメージがあるからそこに情報を足していけばいい

ってことね。

 

例えば、

  • 肋骨のイメージを頭に思い浮かべて、そこに肋骨は12セット、24本ある。

と考えるほうが、

  • 大腿四頭筋のイメージをひとつひとつ覚えて(そうですね、この筋肉は4つの筋肉から構成されています)
  • その上に役割を覚える(膝を伸ばす、股関節を曲げる)、
  • その後に他にどうやって動くか(ハムストリングと一緒に働くことで太ももの両方を使うことが出来る)とか
  • 強化訓練の内容を覚える(内側広筋はプリエやジャンプの着地にとても重要なので集中的に鍛えなければいけない)

 

書いているだけでも疲れてしまうようなディテールが筋肉を知る上では必要になってきます。

しかもこの複雑な内容を理解するためには骨を知っておかないといけないの。

だって筋肉は骨についているから

 

解剖学を今までやったことのない人がいきなりこんなにたくさんの情報を聞いたら、勉強するのが怖くなってしまうと思うんです。

 

骨は約200個(!)だけれど、筋肉はそれ以上あります。

(640個くらい。でも研究者の中でどこまでを筋肉と呼ぶのかで、議論があるので、参考書によって値が変わったりもします。人によって筋肉の数が違ったりもしますよ!)

 

ますますやる気がなくなってきましたか?

でもダンサーとして覚えなくてはいけない骨や筋肉はそんなにありません

 

知っている内容が多ければ多いほど、イメージトレーニングなどはうまくいきますが、頭の中にイメージが浮かべばダンサーの場合それでいいと私は思います。

 

教師の場合、正しく注意を伝えるためにもう少し知っていなければいけません。私みたいな仕事をしていると、やっぱり全て覚えなくてはいけないんですけどね。

 

さて。

前置きが長くなりましたが、これらが骨を一番最初に勉強する理由です。では次回では骨とはいったい何なのか?という話をしていきましょう。

 

バレエ教師として体のことを知り、安全に指導したいと思っている方、どうぞDLSの教師のためのバレエ解剖学講座をチェックしてみてください。レベルや時間に合わせて様々な勉強法があります。

 

こちらのyoutubeシリーズの最初にも骨を勉強する理由を説明していますし、

そのあと骨格を勉強していく7シリーズになっています。

どんどん勉強してね!

 

Happy Dancing!

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  • 佐藤愛著シリーズ



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