基礎レッスンがつまらない…と感じてしまう人へ(ミニeBook無料プレゼント)

  基本は大切   そんなこと言われなくても、皆が知っている事ですよね? 長年バレエを教えている先生はもちろん、ケガで悩んでいるダンサーや、 先週バレエをはじめたばっかりの大人バレエ生徒も知っていると思います。バレエだけじゃなく、スポーツや勉強でも同じだから この記事を読んでくれている、多くのバレエ非経験者保護者の方々も知っていると思う。   ではここで質問です。 先生、生徒、保護者も含め、基礎は大切と知っていながら、基礎レッスンではないところに力(お金・時間)をかける理由はなんでなんでしょうか? この系統の質問をすると、かならず戻ってくる回答があります。 「基礎レッスンは大切だけどOO」   OOに入る言葉は様々ですが、 DLSを通じて10年以上日本のバレエ人口と仕事をしている中で 職業別、多くの人が口を揃えて答えるナンバー1はこちら。   先生=生徒が辞めてしまう 生徒=つまらない・もっと踊りたい 保護者=コンクール入賞やバレエ学校に入らないと、プロになるのは難しい   今日のブログでは、大人を含む全ての生徒の気持ちに向き合ってみたいと思いますが、 簡単に先生と保護者の声への"鬼の"返信を先にしますね。 (鬼語録が苦手な方は、この部分は飛ばしましょう) 基礎ばっかりだと生徒が辞めてしまう、と思う先生へ 指導内容とスタジオ運営を一緒に考えないようにしましょう。   いいものを売っていても、知られなければ売れません。 いい指導をするのは、プロとして「当たり前」だと私は思います。そのうえで、スタジオ"運営"をしなければ、生徒は増えません。  …

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笑顔で踊れない人は読んで!レッスン内で出来る表情筋の練習

どんなに大変でも「笑顔で踊る」ということっは、ダンサーにとって必要不可欠。 でも、意識すると笑顔が引きつってしまう 口角下がっているから無理 なんて思っている人もいるのでは?   そんな人たちに朗報。 バレエのパに基本の形があるように、レッスンの表情にも基本の形があります。   この記事では、ダンサーが普段のレッスンから練習しておきたいレッスンの表情について説明しました。   レッスン表情の基本の形 レッスンの表情にも「基本の形」があります。   視線はまっすぐ、もしくは少し上を見る 唇は軽く閉じる 口角はまっすぐか、少し上がる 頬の筋肉が引き合が手散る 眉毛を持ち上げない   つま先伸ばそうとすると、ターンアウト忘れちゃう事ありません? 2つ以上の筋肉を一緒に使おうとすると難しいですよね。   表情筋も筋肉。 レッスンで使えるように、「レッスンの動き」の中で練習しましょう。   役やシーンへの理解はOK? 基本の表情を、普段のレッスンで練習してきたとしましょう。   舞台の場合、役やシーンを考えなければいけませんよね。 笑顔を「作ろう」とするのではなく、まずはその役&シーンを理解しましょう。…

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グランパドシャを上達させる方法

180度に開脚した、高いジャンプのグランパドシャに憧れるダンサー達は多いし、 コンクールで踊るバリエーションの多くに含まれるパ。   だからでしょうか、 前後開脚は出来るのに、グランパドシャが出来ません という悩みを先生からも、生徒からも、何度も聞きます。   このブログではグランパドシャを上達させる方法についてお話しました。   *ここでは日本で良く言われる”グランパドシャ”をお話しています。 正式には グラン・ジュッテ・デブロッペ・アン・ナバン(大修館書店 クラシックバレエテクニックより) グラン・ジュッテ・アン・デブロッペ(東京堂出版 バレエ用語辞典より) となっています グランパドシャとは? グランパドシャ上達の前に、グランパドシャとは何か?を理解しましょう。   はじめに蹴り上げられる足が、グランバットマンではなく、 デブロッペをするグラン・ジュッテ。 空中で腕をチェケッティ派の第3アラベスクにし、着地の時、後ろに合った足が四番前にシャッセされる場合、 しばしばロシア派のグランパドシャと混同される バレエ用語辞典より   このパは難易度が高い振付です。 年齢が高くなってから練習すべき 基礎が出来た人たちが行うべき つまり、小学生クラスや大人バレエクラスでは指導すべきパではない、という事が分かります。     そんな事ないよ、コンクールとかで見るもん!…

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つま先を伸ばしなさい!と言われたら

レッスン中に何度も言われる 「つま先伸ばして!!」という注意。   この注意を聞いたことがない人はいないだろうし、 先生の意図する意味が分からない人もいないと思うけど、 毎回レッスンで言われると気が滅入りますよね…   レッスン中に「つま先を伸ばしなさい!」と言われたときにどうしたらいいか?を考えてみましょう。 つま先を伸ばすとき、どこの筋肉が使われる? つま先を伸ばすとき、どこの筋肉を使うべきでしょうか? A:足の甲 B:足の裏   答えはB。 足の裏の筋肉(内在筋)を「縮めて使った」結果、足の甲が伸びます。 「伸ばす」という言葉はストレッチを連想させるけど、関節を動かすためには、筋肉が「収縮」しなければいけないですよね。 そして、つま先を伸ばす時は、足の裏を「縮め」ます。 →筋肉の収縮についての詳細はこちらの記事で勉強してね。     つま先を伸ばすとき、かかとはどこに行く? つま先を伸ばす、という動きは、足指だけでなく足首も動きます。 ということで、つま先を伸ばすとき、かかとはどの方向に動くでしょうか?   A:かかとは足首の方 B:かかとは脛の骨の方   答えはB。 レッスン中、かかとを“高く”持ち上げて、と言われたことがありますよね? つま先を伸ばすとき、足首は動いて大丈夫だし、かかとは「上の方」(骨盤の方)に動きます。…

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膝が伸びなくて悩んでいるダンサー達へ

ダンサーから「膝が伸びなくて悩んでいます」という声を多く聞きます。   その後の言葉は大概、 どんなストレッチが効果的ですか?   確かにストレッチが必要な時「も」ありますが、まずは 膝が「伸びない」のか? 膝が「緩んでしまう」のか? を理解しなければいけません。 まずは下の質問に答えてみましょう。 パラレル+両足で、ターンアウトせず立った時に“意識したら”膝を伸ばせますか? YES=踊っているときに膝が「緩む」人 NO=膝を「伸ばす」練習が必要な人   自分がどっちなのかが分かったところで、理論的に解決策を探していきましょう! 膝が緩む人 この人達に必要なのはストレッチではありません。 だって伸ばせるんだから。   軸足の強化して、片足で立つ力をアップすることで緩まない軸足作り 骨盤の安定を作ることで、骨盤ー床との距離を作ります(床と骨盤が近かったら、膝を曲げて「しか」立てないから)   *強化していないのに、ストレッチばかりしていたら、古いゴムみたいにユルユルになっちゃう。 つまりもっと膝が緩むチャンスを作っちゃうことになります。   意識したら伸びるけど、踊っていると膝が緩む 気をつけていれば出来るけど、レッスン中に緩んできてしまう人は、柔軟性ではなく運動神経の問題。   レッスン中に意識し続ける 無意識に出来るところまで反復練習…

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ターンの時にルルベのかかとが落ちちゃうのを直したい!

*この記事は2016年8月に書かれたものを大幅アップデート&再編集しました。     今日は題名通りの質問に答えます。   ルルベはできるのに、ターンの時に軸足のかかとが落ちてしまう。 よって、回れているのに形がきれいじゃない、とか 2回転以上にいくと、かかとが地面についてルルベじゃなくなっちゃう、とか 回転の後に続くステップに動くことが出来ない、とかの問題が出てきますね。   ポワントだったら、かかとが落ちる=ポワントから落ちる、という事なので 足をひねるなどケガに繋がることもありますし、ミスが目立ちやすくもなりますよね。   レッスンでよくみる悩みだと思うので、ここで答えてしまいましょう。   予備知識として、 バランスの時にかかとが落ちてしまう問題と解決のためのエクササイズはこちらの記事で、 ピルエットについて分析した記事もあるので、それも参考にしてください。 ルルベができている「つもり」 回転どーの、の前にまず最初に考えなければいけないのは「本当にルルベができているの?」ってところ。   ルルベ=足の甲や足首を「前に」押し出すと思っている、もしくは練習してきている人は ルルベに乗っかる練習しかしていません。   ルルベでキープする ルルベを通過する(回転はこちら。アテールからルルベに行って、またアテールに戻ってくるためルルベが通過点となる) という動きで今までのズルが見えてしまいます。   こちらの記事で低いルルベの大切さを学び、エクササイズを続けてくださいね。 低いルルベが使えなければ、高いルルベに到達することは出来ないんだから。…

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「背中から腕を使う」ってどういうこと?

背中から腕を使いなさい!っていう注意を聞いたことがありませんか?   英語ではあまり言われない(と私は感じていますが、国によって違うかな?)言い回しですが 日本では聞いたことがあるし、DLSフォロアーさんからの質問でも 「背中から腕を使うにはどうしたらいいですか?」 というのはよくあります。 (どのエクササイズがいいですか?とか背中から腕を使えない子が多いのですが…など質問内容は少し違ったりするけど)   今日は背中から腕を使うってどういうことなのか?をお話していきましょう。 背中ってどこ? 「背中から」腕を使うっていう場合、腕は誰でも分かると思うんです。 でも背中ってどの部分を指すんでしょうか? 簡単に使っている言葉だと思うんだけど、解剖学的にどこからどこまでが背中?と聞かれたら答えられそう?   人間の背中=胸椎1-12+腰椎1-5+そこにある筋肉たち と言われることが殆どですよね。   同じ背骨だからと言っても、頸椎は首の後ろ側ってなるだろうから「背中がかゆい」言わず「首がかゆい」になるじゃない? また、背骨の終わりである仙骨+尾骨エリアも、お尻セクションになっちゃいます。 骨盤やおしりは背中の「下」にあるでしょう?   そうすると、結論的に肩肩、腰腰のスクエアのセクションになると思いません? →スクエアを保つってどういうこと?   でも、レッスン中に「背中から腕を使いなさい」と言われた場合 よっぽどでない限り、腰を使って腕を使いなさいという注意に脳内変換されることはないよね。 そう、”背中”には大きく分けて3つのセクションがあるんです。   日本語で当てはまるよい言葉が見つからなかったんだけど、英語では以下の言い方をします。 upper…

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レッスン中のマーキングをどう使おうか?

  レッスンの時「マーキング」とか「マークしてみましょう」とか言われたことありますよね? マーキング、ネコとかが縄張りのためにつけるやつじゃなく、 しるしを付けるって方の意味合いで、音楽と共に振り付けをやってみる事で頭の中に「マーキング」しておく、という意味合いです。   バーでは行われることがほとんどないと思いますが、 センターなど難しい振り付け、早い振り付け、もしくは音の取り方が難しい時に行われますよね?   リハーサルなどでは、体力温存のためにすべては踊らないけれど、場所取り(=つまりはしるしをつけているんですよね、頭の中で)などを行う時に使われますね。 これね、ただの準備運動だと思って甘くみちゃいけないと私は思います。 プロのマーキングと生徒のマーキング ウォームアップやバーレッスンと同じで、プロダンサーがマーキングを行う場合は全く話が違いますから、そこは最初に頭に入れておきましょう。   プロの場合、毎日のレッスンはその後行われるリハーサルやマチネのためのウォームアップです。 生徒の場合、レッスンが上達のための場所、つまり仕事場であり、先生が発表会の役割を決めるオーディションの場でもあります。   ですからプロはダラダラのウォームアップギアを着ていてもいいし、自分が好きなようにポーデブラをつけてもいい。 お化粧や髪の毛とかに気を使わなくてもいいかもしれません。 ジャンプをやらない人を見たり、レッスンの途中でいなくなるダンサーを目にしたこともあると思います。 (ケガしているダンサーは自分が出来るところまでやったら、ジムに移動するという事が多々あります)   バレエ雑誌の有名なバレエ学校生徒達をみて分かるように、 生徒たちはレッスンでダンサー(オーディション)にふさわしい身づくろい、自分の見せ方も練習できる場所なはず。 そして上達するために先生に直してもらいたいのだから、自分のラインが見えない服装は圧倒的に不利です。   ウォームアップはその人の体力、筋力などから計算するので、上手な人、体力のある人のウォームアップは激しいものになります。 普段動かない大人バレエトレーニーさんにとっては、 バーレッスンの一番最初のウォームアップタンジュが大変だけど、毎日踊っている人にとってはその名の通り「ウォームアップタンジュ」です。   ちっちゃい子のグランアレグロは左右にトンベ パドブレ パドシャかもしれないけど、…

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2番ポジション踏み変えとかかとが浮く問題について

バーレッスンの時に、1番から2番ポジションへ移動する際踏み変えるな!というのは 多くの(…そう思いたいがどうだろう…)バレエの先生から聞かされていると思います。 でもそこで出てくる悩みが そうしたら、グランプリエでかかとが浮いちゃうのよ! というダンサーの心の声。   先生が見ていない隙を狙って、そそっと軸足をずらしてみたりとか、 タンジュ アラセコンドの時に体重を移動させて、大きめにステップするとか 涙ぐましい(間違った方向への)努力を重ねている事でしょう。   この2つの問題はDLSにも質問が来ますし、グランプリエについての質問を募ったインスタストーリーでも話に出ました。 こちらのビデオから、グランプリエのQ&Aをしているので グランプリエではどこまで下がる? かかとが床から離れるタイミングは? グランプリエでおしりが出ちゃう(逆にタックになる) など気になる人はそちらのビデオを見てください。   踏み変えって何? 踏み変えなんて聞いてことないよ、と思った方へ。   1番ポジション→タンジュアラセコンド→かかとを下ろして2番ポジションへ ではなく、 1番ポジション→タンジュアラセコンド→かかとを下ろして2番ポジション→バーの方の足をタンジュアラセコンド→広い2番ポジションへ と軸足をウロウロと踏み変えるので、このことをバレエの世界では踏み変えといいます。   あ、ダメな事です。 はい。 2番ポジションでかかとが浮いてしまう インスタライブでも2番でかかとが浮いてしまう人は、特に初心者は、正しい形に向かって日々努力してくださいね、という話をしました。  …

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グランプリエの疑問たちに答えてみた

  グランプリエで直してほしいことというブログに合わせて、インスタストーリーで24時間だけ「グランプリエについての質問があったら教えてね」というタブを作ったのですが、 そこに数々の興味深いクエッション(と同時に指導者へもクエッション…)が来ました。 そこでもらった質問に答えるライブをやりました。   その様子はこちら ビデオを見るより、局所をぎゅっと詰めて読みたい人用にブログ版も作ったので 活字中毒の方はこちらからどうぞ。 *マークがついている部分は、ライブではお話していないけど、今回のブログで追加しました。 グランプリエ、どこまで下がっていいですか? その先生が求めているもの、振付(と意図)、あなたの実力によって変わります。   グランプリエの練習にあえてかかとが上がるちょっと後で終わりの場合もあるし、 座り込む癖があるので、3/4までしかいかない、というトレーニングもアリなのよ。   うちの先生、ちゃんと指導してくれてないじゃん!と思う前に、分からなかったら先生に聞いてください。   グランプリエでかかとが床から離れるタイミングは? 上の質問と同じく、先生の意図によって変わります。 使っている音楽の早さや、アクセントをどこにつけているのかなども変わりますよね。 音の取り方は振付の一部。 先生がしっかりと説明していなかったら質問していいんですよ。   先生たちは、こんな感じー♪とやっていたら、生徒たちはわかりません。 貴方には長年のバレエ歴があり、自動的に動けるかもしれないけれど、生徒たちは出来ない。 だからレッスンにくるんだからね。   *かかとが離れるタイミングよりも、かかとが戻ってくるタイミングの方が私は気になります。 SNSに上がっているレッスン風景、特に小さな子たちを見ていると、戻ってくるときにかかとがちょっと浮いたまま…という子が多いのね。 かかとを地面に押し付けよう!と力む必要はないけれど、足の3点に均等に体重を乗せる、という立ち方のベースをお忘れなく。…

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