振付を覚えることは絶対である。

2016年冬期バレエ講習会ではこのコンセプトを理解してもらうのに時間がかかりました。 振付を覚えるなんて当たり前でしょ?と思われるかもしれないんだけど、   振付を覚える 振付を覚える事は絶対である には大きな違いがあります。   このブログではこの違いについてをお話していきますが、 上達したい人は勿論だけど スタジオでケガを防ぐため 発表会前になってレッスンが長引き続けるのを避けるため プロを目指して練習している人達 はちゃんと読んで理解してくださいね。 振付をこなす事では上達しない 振付を覚える、と振付を覚える事は絶対である。 この違いをお話するためには、まず 振付をこなすこと≠レッスン 与えられた振付の中でテクニックを磨く=レッスン だという事を理解してください。   もちろん、楽しみの為にやっているならばここまで考える必要はないですよ? でもそういう人がこの記事を読んでいるとは思えないので、皆上達したい!と願っているという前提でお話していきましょう。   アンシェヌマンを与えられました。 音楽と一緒に行います。 反対側をやります。 次のアンシェヌマンが与えられます…   この繰り返しが全世界のレッスンに共通していると思うんだけど、このステップのうち、どこでダンサーが上達すると思います?  …

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芸術性のための筋トレ

芸術的な引き上げ、という記事は不思議な記事だったと思います。 解剖学的に引き上げを説明していた、と思ったら実はフィーリングコレクション、 つまり感覚で理解する注意だったりね。   解剖学はツールであり、言語であり、ルールである。 最近、とっても感じることの一つです。   解剖学はツール。 例えば、一見バレエに向いていないような生徒をより早く、確実に上達させるツールになります。 体の構造をしって、どうやってバレエで使うのかを理解しレッスンでできるようになったら、 ただ、真似して動けるように見えるナチュラルダンサーよりも 上手にさせちゃうこともできるツール。   また、ケガをした時のリハビリでも早く復帰をするためのツール。 体を理解し、どうやって動くのか?を考えることで、自分のケガを理解することができるし、 そこから復帰するためのガイドラインにもなります。 この関節はここまで動くはずだから、まだ100%ではないんだな、とかね。   解剖学は言語です。 この部分は色々な記事で説明してきました。 お医者さんと話す時に同じ言葉を使えると便利だし、 インターネット検索や、参考書を読む助けにもなります。 言葉は知っていれば知っているほど自分の幅が広がるよね。   解剖学はルールです。 事故ゼロを目指せ!という記事で書いた通り、 交通ルールをみんなが守れば事故が減るのと同じ。 教師もダンサーもみんな解剖学的、つまり生理的に正しい訓練をすれば、 ダンスから来るケガが減りますでしょう?  …

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分からない事は、分からないから、わからない!

  題名を見て、なんだそれ?って思いました? 賢く、スピーディーに上達したかったら、このコンセプトを頭に入れておく必要があります。 大丈夫、一度分かるようになると、分かるから!   題名の説明はこちら。 自分の分からない事は、分からない事も分からないから、 結果どうやって勉強したらいいのか分からないので、分からないままである。   これで説明したの!?と思う方もいらっしゃると思うので、例を見ながら詳しく研究していきましょう。 例1 フェッテができないと悩んでいるダンサー 練習しているけれど、グランフェッテができない。だからいつも後ろに回されてしまう。 と言ってきたダンサーがいました。 (彼女はクラシックバレエダンサーではなく、ジャズダンサーでした)   そこで、何ができないの?何がいけないの?と聞いてみたところ、 「分からない」   何ができないのか分からないから、どうやって練習したらいいのか 「分からない」   必要な練習が「分からず」がむしゃらに繰り返すだけなので結果が変わらず。 本人は努力しているつもりだし、これ以上どうしていいのか「分からない」。 例2 いくつもセミナーを受けても指導が変わらない先生 子供の時にバレエレッスンはできてたと思ってたので、スタジオを開きました。 ひょっとした事からDLSを知って、教えるって、体って、こんなに複雑で、自分は何にも分かっていなかった…と凹んだ。   なので毎回DLSセミナーがある度に申し込んで、無料のビデオも全部見て勉強しています! ビデオを見ている最中や、セミナー会場では「うんうん、分かるようになってきたぞ!」と感じるんだけど、 生徒に質問されたら…やっぱり答えられないし、SNSで見る有名ダンサーがやっているストレッチを見ると「あーやっぱりこうやって指導しないといけないのか」と心が揺れる。…

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クドゥピエとクッペと足先強化

この前かま足とフィッシュの足を説明したときに、 ちらっとクドゥピエというポジションをお話ししました。 その後に、クッペとクドゥピエについて説明した方がいいなーと思ったので 今日の記事にいきましょう。   クッペとクドゥピエの違い知っている人どれくらいいますか?   ふふふ。 いきなり言われたら分かんなくなっちゃう?   言葉の意味 前回説明したように、 クドゥピエ=足の首、 つまり足首を指している、という形のポジションでしたね。   ではクッペは何だろう? カットされた、した、という意味です。 フランス語だから、バゲットの種類でもクッペというのがあるそうですよ。   「クラシックバレエテクニック」という素晴らしい本には、 クッペは5番ポジションを通過する動きで、 支持脚が入れ替わる   と書いてありますが、入れ替わらないシラバスもたくさんありますし、 私は入れ替わる必要がない、と習っているのでそのままで。   足が入れ替わろうが、そのままだろうが。 ジェスチャーレッグ、つまり動かしている足で 軸足の足首をカットしているかのような動きを指します。  …

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かま足とフィッシュ ダンサーの足をみる

    今まですごい量のブログを書いているDLSですが、 (ブログと呼ばない、と言われた事がある。やけに長いらしい笑 記事って言うべきかな?)   今まで「かま足」という言葉が出てきた事は 2回だけ。 しかも長い記事の中に一言ぽつん。   バレエやっていたら誰だって知っている事実。 かま足はいけない。 だから、別に今まで記事にした事がなかったのです。   だってみんな知っているでしょ? かま足の見た目も、 レッスンでかま足を使う事がない事も。   でも大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)や、幼い子供たちのレッスンでは 見られる現象なので一度しっかりと見ていきましょうか。   かま足の正体 かま足の正体は足の「形」ではなく、 足首と指の強さが大きく影響する足首の「動き」です。   足首が内側に曲がってしまうと、かま足の形になり、 親指、人差し指を曲げる筋肉たちが弱いと かま足を助けてしまいます。   つまり、生まれつきかま足だから治らない・・・…

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ロシア人だからターンアウトができる? ワガノワバレエの秘密

  先日、Facebookで気になるポストを見たので、 そのあと研究していました。   「ロシア人だからターンアウトができる」 そーなのか? そんなに簡単に一括りができるのか?? ロシア人というホモセピアンは股関節の作りがそんなに違うのか?   ターンアウトができるようになる秘密を知りたい! ということで深く見ていきましょう。   ここで指すロシア人はたぶん1.435億人の人口は指さないだろうね。 普通のおっちゃんもターンアウトができるのだろうか・・・? おっちゃんダンサーで有名なトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は ニューヨークが拠点だが・・・   さて、ロシア人ダンサーというと 私たちの頭に浮かぶものって 「あの」ワガノワバレエですよね。   だから、たぶんここらへんのダンサーを指すのでしょう。 では、観察。   ワガノワバレエ アカデミーは約300年の歴史を誇る名門校で、 素晴らしいダンサー、教師、振り付け家を毎年数多く出している学校です。 なーんて今さら私に言われても仕方がないですね笑   生徒たちは基本的に10歳で入学…

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ロボットダンサーになるな!!

何か注意をするとすっごい勢いで首をふる生徒いません? または、はい!って元気よく返事をするとか。 その割に...何も変わっていない... ため息。     言われたことをやる。 注意をされるたびに、うんうん、とうなずく。 そんな素直さは大事です。   素直な行動力、という記事に書いた通り、 注意、というものは、その人を上手にしてくれるためにあるのだから、 注意されたことができるようになったら、 上達した、ってことですものね。   でも一生生徒でいるつもりがなかったら、これでは足りません。   よくカンパニークラスを受けている子たちが、 レッスン内容がよくない、とか 早すぎる、とかいうことがあります。   カンパニーレッスン・クラス、というものは、 「生徒」を「上達」させるためのレッスンではありません。   それは学校、スタジオの仕事です。 カンパニーレッスンというのは、 「プロのダンサー」 が 「ウォームアップ」のために、 「自分の体と向き合う」ために使うクラスです。…

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バレエ教師の悩み事 パが汚いダンサーへの指導法

  「アレグロが汚い」 「ポーデブラが汚い」 「アラベスクが汚い」 って現場に立つことありませんか?   声を枯らして生徒に注意しても一向に良くならない。 それどころか、つまんなそうな顔をされたり!!   なので今日は 「ステップが汚い」とはどういうことなのか? という事を分析しましょう。   汚いってどういう事でしょうね。   まず、このレッスン上で言葉が使われるとき様々な知識不足が背後に隠れています。   例えばどこが悪いのかイマイチわからないけれどビデオをみたら変だった。 その場合、 (なんでだか上手く言えないけど)アレグロが汚い ってなります。   形がしっかり理解できていない場合もあります。 (脚は上がっているし、キープもできているのだけれど)アラベスクが汚い ってなりますよね。   または総合的コーディネーションを指していることもあります。 (形一つ一つはできているのだけれど、動きがスムーズでなくって)ポーデブラが汚い ってなるからです。  …

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レッスン注意を「意識してもできない」ってどういう事?

最近、生徒たちから嬉しい報告を聞いています。   腹筋をエクササイズする、ってどういう事か感じられるようになった! 腸腰筋を使って足を上げるってレッスンでも出来るようになった! 骨盤のプレースメントが理解できて、回転が出来るようになった!   私の事みたいに嬉しいんですよねー こういうのを聞くと。   ただ、3日練習しただけでここまで来れる訳ではありません。 ここに到達するには長い努力が必要なのね。     今日は、 レッスン中に気をつけなければいけないって分かっていても出来ません。 どうしたらいいですか?   というメールの質問を見ていきましょう。   注意を直す、 っていうことはレイヤーになっているのです。 だから、自分がどこの段階にいるのか? が分かると何をしていいのか分かるようになると思いますよ。   レイヤーはこんな感じです。 レッスン中の注意が理解できていない場合があります。 注意を覚えておけない場合があります。 理解できていても体に繋がっていない場合があります。 体に繋がっていても、レッスンに繋がらない場合があります。 レッスンに繋がっても、舞台に繋がらない場合があります。…

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バレエ解剖学中級レベル ターンアウトを助ける4つのヒント!

  踊りだすとターンアウトをキープできないのはなんで? っていう記事を2015年1月下旬に書きました。   どうやってターンアウト? どんなエクササイズ?   なんて事をお話したのではなく、   どうしてターンアウト? というターンアウトの根本を考えてみた記事でしたので、 そんなに人気ないかなーって思っていたら びっくりするほど好評でした笑   今日はその記事に関係する質問を頂いたのでお答えしようと思います。         ターンアウトの理論は理解した。 おしりの筋肉のことも勉強したし、 エクササイズも(細々だけど)続けている・・・   だけど5番ポジションはくの字のままだし、 片足になると、もー大変! やっぱり私、これ以上は無理なんでしょうか?       この質問に心を打たれないダンサーは居ないでしょう!…

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