ともちゃんの親指 外反母趾とターンアウト

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DLSの記事はほとんど、

本当にあった話、だったり、

実際にあった質問、だったり、

怪我だったり、

私の体験だったりを書いています。

 

毎年バレエ学校では12歳から20歳あたりの、50−60人の生徒を受け持つので

話のネタが尽きる事はないでしょう笑

 

さて、今日の話はともちゃんの親指。

ともちゃんは今年入学した日本人生徒。

短い期間にとーっても上達したって先生方の間でも噂の努力家です。

 

彼女と学校でたまたますれ違い、お話していたときに出てきた一言。

「プリエが使えないんです」

という話をしていたんだと思います。(忘れちゃった笑)

「最近、外反母趾も痛くなってきちゃって。」

「でもでっぱりが酷くなってきた訳ではないんです」

実際の問題よりもこっちが気になったので、急遽、学校の廊下を使って実験をしてみました。

 

外反母趾の原因は色々あります。

遺伝的な事もあるし、靴のサイズだったりも。

 

ツイッターでこの前

「外反母趾は治ります!」というツイートをしていた治療家なのかな?の人がいましたが、

長期にわたる重度の外反母趾、そして遺伝からくる外反母趾が、

本当に治るかどうか?

私には分かりません。

 

側弯症もそうですが、癖や筋肉のバランスが悪くなり、

もともとの角度よりも酷くなって見える場合。

その時は治療やリハビリをすることで「元の角度」に戻してあげることは出来ます。

 

そして、進行性の場合、筋肉自体がコルセットのように働き、

進行具合を緩める、またはストップしてくれる、というのは分かります。

 

若いダンサーの場合、まだ骨が成長しているから、

今のうちに正しい使い方をしてあげると

正しいほうに関節が成長してくれる、という事もあるでしょう!

 

どちらにせよ、強く踊るために親指はとっても大事ですからね。

 

ダンサーの場合、

本当は外反母趾ではなかったのに長年のレッスンでの

無理矢理なターンアウトが原因、

そして足にあっていないトウシューズを使い続けると

外反母趾になってしまった!

という事が多くみられます。

 

ともちゃんの足を研究してみましょう。

他の指に比べて、親指が短いのが分かりますね。

そして、親指と他の指たちの間が空いている形をしています。

これが原因の一つ。

 

そしてターンアウトの足を見てみると分かる通り、

アーチはつぶれ、

足の指たちが無駄に頑張っているのが見えますね。

ともちゃんの普通に立っているときの足。

ともちゃんの普通に立っているときの足。

 

ここで実験です。

ちなみに写真に加工はしていませんし、

彼女にも何をしたのか説明しませんでした。

嘘だろ、って思う人は実際にともちゃんにコンタクトしてください笑

実験その1 右足の親指を正しいところに持ってきてあげました。

20141105_163311

 

結果

一気にアーチがあがったのが見えますね。

上から見た図でもアーチが引き上がっているので足の幅が狭くなっているのが分かります。

その2 右足の親指を正しいところにおいたままで、右足のターンアウトを減らしました。

20141105_163424結果

足の指から無駄な力がだいぶ抜けたのが分かりましたね。

脚全体を見てみると。

ふくらはぎが前に出てきて、ターンアウトが出来てきたのが分かりますか?

 

もともと右足はターンアウトしづらい方らしく、

膝のお皿を見たら左の方がターンアウトしているのが見えます。

 

ただし。

ふくらはぎの筋肉が前に回ってくれるということは、

この記事で書いたように、自分の力でターンアウトしている証拠です。

(床の摩擦力を使ってキープしているのではない、ということ)

 

写真では分かりませんが、

彼女はここら辺で「うそー」なんて叫んでいます。

嘘ついてどうするんだか。

また立ちやすくなった、という感想をもらいました。

 

こんな小さなところに秘密が隠れていたりするんです。

彼女の足の場合、

 

トウシューズの詰め物の変更(親指の長さをそろえてあげるため)

親指と人差し指の間に詰め物(しっかりと親指が地面を踏めるように)

 

という外部からのコンディショニングの他、

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セルフコンディショニングの面では

  • 親指をしっかりと使えるようなトレーニング、
  • 足の固有筋トレーニング、
  • 正しいところに重心を落とす練習

などが必要になってきます。

 

コアを鍛えたり、体幹を鍛えたり、って言うのは大切です。

ただね、

自分の土台となっている足がしっかりとサポートしてくれなかったら、

その上にしっかりした体を置けなくなってしまうんですよ。

 

だからプリエが上手く出来なかったり、

アダージョでぐらぐらしてしまったり。

 

テクニックの面でもそうですが、

夏場、サンダル履きたいでしょう?

痛みなく運動靴を履きたいでしょう?

そういうレベルでも大切な事です

 

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

 

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