ダンサーのケガ 骨折のいろは

昔、ダンサーによくみられる疲労骨折について書きました。 でも気づいたら、ちゃんとした骨折(疲労骨折がちゃんとしていないわけじゃないっす!そっちのほうが厄介だというのはもう書いたね。) について書いていないので、こちらでご紹介します。   怪我のデータベースみたいな感じで必要な時に見てみてください。 というのは、ぽっきり折れた、というときは自分でも(周りでも笑)分かるので、ブログ見てあーしよ、こーしよ、っていうのはないと思うんですよね。   この記事を読んでいる人で、骨折の疑いがあるんだったら、すぐに病院行きなさいよ? 自分で判断できるなんて思うなよ? 骨折の種類 ぽっきり折れる骨折を完全骨折といいます。 レントゲンで見てもぽっきりがしっかりと見えます。あるいみ清々しいです笑   ひびが入った、という状況を不全骨折と言います。 「大丈夫、大丈夫、ひびがはいっただけだから」なんて言っていたら、 痛いところ、蹴りにいきますよ? そして、前に勉強した疲労骨折は同じところに負担がかかるため疲労骨折、といいます。   もちろん、疲労骨折の中でも完全にぽっきりとか、ひびとか度合いはいろいろですが、全部まとめて疲労骨折でいいです。 (別にみんなに診断してね、っていうためのブログではなくって、お医者さんから言われた言葉を理解しやすくする、っていうのがゴールですから。) 踊りという職業と骨折 踊る、というのはたとえそれがモダンダンスだろうがヒップホップだろうが。 人と人がすごい勢いでタックルする!という動きはないはずです。スポーツと違ってね。   時々リフトから落とされて骨折だとか、 リフトが下手で肋骨が折れました、ってのはあるよ。 でもこれらはかなーりレアだし、やった瞬間分かるものです。 (あ、でも肋骨は分からないかも…ロミジュリのバルコニーシーンのリハが続いて痛いなーと思ってたら折れてたらしい、とかはあるみたい)   だから、ダンサーとして知っていなければいけない骨折は疲労骨折だと私は思います。…

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ダンサーのケガ 疲労骨折について知っておきたい事

*この記事は2017年に書かれたものを、より詳しく大幅アップデートしました。     私が踊っていた時の一番最後の怪我が疲労骨折でした。 ちゃんとリハビリするというか、治療も、原因も、リハビリの方法も知らなかったので、それが最後の引き金になってバレエを辞めました。 (それ以外にも色々と理由はありましたが、詳細は愛さんのバレエ留学記シリーズに書いているので興味があったらそちらをどうぞ)   必ずしも疲労骨折=バレエ人生終わり!ではありません。 実際にプロダンサーでも多く見られます。 そしてその怪我の間に自分をより強く、踊れるダンサーに改良することも可能です。   ですが、疲労骨折を放っておくダンサーがあまりにも多すぎる。 そして本来ならば、6-8週間のお休みの後レッスン復帰が出来るはずなのに、レッスンを休むことを恐れて?先生が許さなくて??結果、バレエ人生を短くしてしまっています。   バレエ人生が短くなる…だけだって悲しいのに、 骨折が一生治らない「偽関節」 いつもかばって踊るために体のバランスが崩れる「機能性側弯症」   かばって踊る・生活するから無数の不必要なケガに繋がったり 一番力を発揮しなければいけない留学中、バレエ団1年目などで思うように力を発揮できずチャンスをつかむことが出来ないなんて事もよくあります。   これ以上読み進める時間や興味がない人たちのために、これだけは頭に入れておいてください。 疲労骨折は防げます。 疲労骨折とはなに? 「疲労骨折」って言葉は聞いたことはあると思うけれど、普通の骨折と何がちがうのか?を説明しなさい、と言われたらうーん…ってなっちゃいません? Clinical Sports Medicineという本(ちなみにこれはバレエ団研修している時に、バレエ団で働いているスタッフ全員の机に置いてあったので真似して買った本。DLSでも参考書に使ってます!)によると   疲労骨折は「Overuse…

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