Read more about the article バレエを「休みなさい」といわれたときにできること
バレエを踊っているとレッスンを休みなさい、といわれることがたくさんあります。病気の時、具合の悪い時、ケガしているとき、痛みがある時・・・レッスンを休みなさいと言われる理由と、どうしたらいいのか?を考えていきます。そして治療家・トレーナーやバレエ教師が休みなさいという前に考えたいことも書きました。

バレエを「休みなさい」といわれたときにできること

バレエを踊っていると、レッスンを休みなさいといわれることが時々あります。 時々だって。 けっこうたくさんありますね。   今日はその理由と、バレエを休んでもできることをお話していきましょう。   もちろん、体調管理はダンサーの責任の一部です。 ケガを予防したり、病気にならない生活をするのも大事。 病気・具合の悪い時の「休みなさい」 病気や具合の悪い時にレッスンをすると本末転倒です。 はい、終了! では困るのでどうしてか考えてみてくださいね。 病気、つまり体が何かと戦っているとき(ウイルスなどね)、自分が自分のためにできることは 体を休めてあげて、早く具合がよくなることです。   長期にわたって休めば休むほど、筋力も落ちますよね。 だからレッスンに行きたいとか、リハーサルがあるから休めない、って思うかもしれない。 だけど、そのせいで体の修復が進まず、病気が長引いたらこまるでしょう?   また、他のダンサーにも病気がうつる可能性だって高いわけ。 レッスン場は密室だし、バーはみんなが触る。 ピルエットしながら鼻水飛ばしそうになった人、たくさんいるでしょ!?   他の人のために、そして舞台を成功させるためにも、自分が早くよくなる必要があります。 バカなことを言っていないで自宅待機しなさい。   具合が悪い時でもそうですよ。 貧血でバーレッスン中クラクラしちゃって・・・転んだ瞬間に脱臼、という生徒を見ました。 なんとなく調子が悪くて、体に力が入らない・・・体幹のコントロールができずグランバットマンで腰を痛めた生徒もいました。  …

Continue Readingバレエを「休みなさい」といわれたときにできること
Read more about the article トウシューズフィッティングでよく見られる3つの間違い
足にあうトウシューズを探すことってとても大変!今日はフィッティングでよく見られる3つの間違いを説明していきます。かかとが抜けちゃう=シューズが小さいではないですし、足の裏を強くするために固いポワントを選ぶのも考えようね。

トウシューズフィッティングでよく見られる3つの間違い

自分の足にあうトウシューズを探しているダンサーはたっくさーんいると思います。 メーカーによって色々あるし、バレエ雑誌や、プロのインタビューを聞いてもたっぷり出てくる名前たち。 海外だけで購入できるシューズだってたくさんあるし、日本だけで買えるものもたくさんです。   自分に合ったシューズを探す、って難しいですよね。 今日はよく見られる3つのフィッティング間違いをご紹介します。 3つ以外にもたくさんあるんだけどね、それはダンサーの足セミナーでお話しています。 かかとが抜けちゃう=シューズが大きすぎではない かかとの部分にゴムをつけている人、たくさんいますよね。 これはデミを通った時にかかとが抜けない様にするための工夫。 結局、ポワントのサテンって伸び縮みする生地ではないわけで、早い動きなどでシューズが脱げちゃったら困っちゃうでしょう。   ただし、かかとが抜けてしまう=シューズが大きすぎる!ではありません。 その逆が殆ど。   嘘だと思ったら、自分のシューズを足のおおきなお友達に履いてもらってください。 ぎりぎり、足が入るか否かのシンデレラのお姉さん状態になった時に、かかとをみてみましょう。 生地が足りなくて、引っ張られているはず。 そしてその人達に歩いてもらおうとするとかぱっとかかとが抜けるはずです。   トウシューズでは、大きすぎるシューズは一目瞭然ですが、 きついシューズは見落とされがち。 でも、きついシューズの方がケガのリスクが増えます。   生徒の一人で6か月以上親指の痛みが続く子がいました。 毎回、シューズが合っていないよ、といっても「トウシューズフィッターに合わせてもらったから大丈夫」っていうだけ。 ようやく彼女がシューズを変えて1週間後、痛みはもちろんなくなりましたよ。 今でも彼女との笑い話になっています。 足の裏を強くするために固いポワントを選ぶ 足の裏を強くしたいので固いポワントを選ぶというのは、なんだか理にかなっているようでそーでもありません。…

Continue Readingトウシューズフィッティングでよく見られる3つの間違い

癖を取る、癖を付ける・・・ テクニック克服のヒント

12歳の子だろうが、20歳でセミプロだろうが、 コンディショニング、トレーニングをしている時にやっている事。 それは 癖をとること と 癖をつける事 です。   そして、この「癖をつける」、つまり無意識で出来る状態まで持って来る、というのは テクニック克服のヒントになるんです! どうしてか?って部分を今日のブログでお話します。 癖を知る 癖を知っている人は癖をとることから始められますが、 それすらわからない人の場合、自分の癖を知る事から始めます。   ここでいう癖って体の事だけでなくって、考え方やメンタルも含まれます。 辛かったら力を抜いちゃうのか。 頑張ろうとして無駄に力んでしまうのか。 30分以上経つと頭が次の予定を考えてしまうのか。 他の人と比べてしまうのか。 何を見ているのか分かっていないのに鏡ばかり見ているのか。   これらも立派な癖です。 そしてこれを知らなければなおせませんよね。   癖を「正しく」知るというのも大事です。 私は肩が上がっちゃうんです。 というのは癖を知っている事になりません。   腕の動かし方が悪くて肩が上がっている…

Continue Reading癖を取る、癖を付ける・・・ テクニック克服のヒント

教師のためのバレエ解剖学講座 マスタークラス 9月

今回のマスタークラスでは、モジュール1で背骨を感じて踊ること、モジュール2でターンアウトを復習、応用していきます。DLSのマスタークラスは教師のためのバレエ解剖学講座受講者の復習・応用クラスです。勉強熱心なバレエ教師を応援していきます。(次の教師のためのバレエ解剖学講座は2018年1月に行われます)

Continue Reading教師のためのバレエ解剖学講座 マスタークラス 9月

表現力セミナー DLS9月来日

DLS9月来日セミナ―のメインイベント、表現力セミナ―がパワーアップして戻ってきました。前回と同じように3日間かけて表現力を磨いていきますが、今回は教師が4人!舞台やオーディションで大勢の中から光るものってなんなのか?付け焼刃ではなく、もらいものでもない、自分だけの芯のある表現力を身につけていきましょう!

Continue Reading表現力セミナー DLS9月来日

サプリメントとしてのエクササイズ #2016春期来日ツアー

  今年で5年目となるダンサーのためのボディコンディショニングセミナーはいつも通り東京で行われました。 #2016春期来日ツアーのテーマはTシャツにも書いてあった通り 「違う結果が欲しかったら、違うことを試さなきゃ」   私の中でも色々と違うことを試しました。 初めての場所、人達、ゲスト・・・ 5年も続いた東京セミナーでは何を変えたのか?   ストリームライン化しました。   エクササイズの数をがつっと減らし、だけど「正しく」できることにフォーカスしたのです。   毎日のようにDLSには相談メールが来ます。 ほとんどは○○を上手にするためのエクササイズ。   最近、特にDLSでバレエレッスンを行うようになった去年からひしひしと感じているのは、 餅は餅屋。 という言葉です。   ダンサーは踊らないと結局上手にならないんです。 いくら足の裏の筋肉を鍛えても、ポワントで踊らないと、ポワントでは踊れるようになりません。 ターンアウトのための整体に行っても、レッスンで使えないと意味がありません。   特に教師の人達はエクササイズが好きな傾向にあるのも気づきました。 もちろん、正当な理由から。 生徒がケガしているから、普通のレッスンに参加できない。 他のスタジオからうつってきたので、基礎が出来ていない。 受験で休んでいるからその時のエクササイズ・・・  …

Continue Readingサプリメントとしてのエクササイズ #2016春期来日ツアー

ポワントを履く準備はできているのかな?

  トウシューズの前に ママが知っておきたいポワントレッスン という記事はとても人気でした。   その後にトウシューズで「踊る」ためには ポワントで立つ意味 立たないけど大事なポワントテクニック についてお話ししました。 →ポワントで踊るってたつだけじゃないのよ?パート1 今日はその続き、みたいな感じでプレポワント試験についてお話しします。 解剖学的理論や危険な理由は分かった。   ポワントで立つって難しいし、シューズを履いたからいきなり踊れるようになる訳でもなくって、 地道にポワントからおりる とか、 シューズの中で安定する とかを練習しなきゃいけないって分かった。   若いときのポワントはダンサーに必要ないのね、 トウシューズを履くためにはレッスンの数も必要なのねって言うのも分かった。   だけど どうやったらポワントの準備が出来ているってわかるの? というのが次の質問ですよね。   方法は色々あります。 どれが1番か?って言うのは言えません。 なぜならば、レッスンの内容はスタジオによりけりだから。   なのでどれを使うべきか、を話す記事ではなくって、こういう方法もありますよ、…

Continue Readingポワントを履く準備はできているのかな?

ポワントで踊るって立つだけじゃないのよ?その2

前回、ポワントで立つって事はポワントで踊るってことではないですよってお話ししました。 そしてその理由を説明するために、まずはポワントで立つということを分析してみました。   今日はその続きで、立つだけじゃ踊れないってところを見ていきます。   まずはポワントで踊ったことのない人のためにビデオを見ながら動きを見てみましょう。 ちょっと長いけれど、ポワントだけのレッスンを見たことがない人向けに、2015年のワガノワバレエ4年生の試験を見てみます。   どうでした? ポワントで立つためには、普通に立たないといけないんです。 ポワントで立ったらね、降りてこないといけないんです。 ポワントで踊ってもね、ずっとつま先立ちしてるわけじゃないんです。     ポワントで立つためには、普通に立たないといけない。 フォンジュからのルルベだろうが、ピケだろうが色々な方法でポワントに立つことが出来るけれどその前提は普通に立つことです。   ポワントという固い靴の中で、裏についているソールの面積で、立つことが必要です。 つまり裸足とか、バレエシューズで立つとは違う、「ポワントでフラットで立つ」っていうことが必要なんです。   これが出来なければ、ポワントに立てるわけがありません。 でしょ? ジャンプの前にプリエができていないと飛べないでしょ? ピルエットの前にプレパレーションがしっかりとできていないと回れないでしょ? それと同じね。   ポワントで立ったらね、降りてこないといけないんです。 当たり前なんだけど、ポワントはいて踊っている皆様、胸に手を置いて考えてください。 電車に乗っていようが、パソコンの前だろうが、胸に手を置いていますか? そして自分に聞いてみましょう。…

Continue Readingポワントで踊るって立つだけじゃないのよ?その2

ポワントで踊るって立つだけじゃないのよ?その1

  ポワントで踊る。 これってダンサーの卵たちにとっての夢ですよね。 初めてトウシューズを履くってお姉さんになった気分になるわけです。   大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)にとっても憧れの瞬間ですよね。 やっとここまで来たのか…なんだか感慨深い気持ちになるでしょう。   が。 ポワントで踊る=ポワントで立つ だけじゃないんです。   それを理解していないと、ポワントで踊ると生まれたてのキリンさんみたいになっちゃいますよ。 そして、ケガに繋がります。 なのでこのポワントで「踊る」ということ、いくつかに分けて深く考えてみましょう。 DLSにあるポワント、足先についての他の記事を読んでおくと理解が深まると思います。     ポワントで立つということをしっかりと考える 確かにフラットシューズとポワントシューズのおおきな違いは、あの小さな面積の上に立つことです。 ということはどういうことなのか? 自分の軸をより小さな空間にもってくること 自分の体重を自然界上デザインされていない不思議なところでキープするだけの運動力・筋力 脚、しいては全身の動きの幅が変わること   例えばね、みんなの靴のサイズが24㎝だとしましょう。 デミポイントに立つっていうことはその約3分の1あたりに体重を持ってきて、 そこで体を支えるって事になりますよね。 3分の1かどうか測ったことないけど、見た目的にそんな感じ?  …

Continue Readingポワントで踊るって立つだけじゃないのよ?その1

レッスンを見る技術

ケガしているときってどうしてもレッスンを見学しなければいけない時間があると思います。 みんなが上手になっていくのを見ると焦るし、 レッスンを真面目にやっていない子を見るとイライラするし、いつになったら踊れるんだろうって不安にもなると思うし。   ここでは、レッスンをただ見て凹む…というだけでなく、自分の勉強用に見る方法をお話しします。 ここで紹介している方法でレッスンを見学し、たくさんノートをとって、 上手になる子に当てはまる方程式を探してみてください。 上手な子を徹底的に分析する 全部が上手な子を探すのではなく、一人ひとりが持っている、光る部分を探すんです。 プリエの使い方が上手な子 表現力がある子 脚が高く上がる子 回転が得意な子 動きが滑らかな子 ポーデブラが正確な子 先生の注意を言われたらすぐに直せる子、なんていうのも見えてきますね。   すごい子を発見して終わり、ではなく、ここからが大切。 どうしてなのか?を分析するのです。   どうして彼女は目につくのだろう? 何がほかの子と違うのだろう? 良いところが引き立っている理由は何だろう? 逆に直せばもっと飛び抜ける部分はどこだろう?   その後に自分に当てはめます。 私ができることはなんだろう? 「今」の私でも取り入れられるエッセンスはどこだろう?   例えば、回転が上手な子を研究したら、毎回確実にスポットを付けていると発見しました。…

Continue Readingレッスンを見る技術