忙しいダンサーの為のウォームアップ
ウォームアップという言葉を聞いたことがありますか? もちろん、ほとんどの人がこの言葉を知っていると思います。 「体をあたためることでしょう?」 「運動する前のストレッチでしょう?」 「スポーツ選手には必要かもしれないけれど、私たちダンサーは毎日ストレッチしているし、しっかりとバーレッスンをしているから大丈夫!」 確かにバーレッスンはゆっくりプリエからはじまりますから、 それ自体がウォームアップのようなものだと考える人もたくさんいます。 でもね、ウォームアップとクールダウン、この2つはケガ予防だけでなく、ダンスのテクニック向上や次の日の踊りの質まで変えてくれる重要なステップ。 そんなに長い時間をかけて行わなくても大丈夫なので、ぜひクラスの習慣にしてみてくださいね。 ウォームアップのゴールは心拍数を上げ、血流を良くすること。 その為筋肉が温まり、エネルギーを効率よく使うことが出来ます。 温まればいいのでしょ!? といっていっぱい上着やレッグウォーマーをしたり、ヒーターの前に座っていればウォームアップになるわけではありません。 筋肉は600個以上ありますから、そのすべてを温めるためにヒーターの前にいるのは不可能ですし、上着を重ねるだけで深部にある筋肉まで暖まることも不可能です。 よって、血流を使ってすべてを温める必要があります。 皆さんの知っている通り、血管は体の細部まで行き通っています。 つまり、あたたかい血を送ることで筋肉を中から温めることが出来るのです。 このプロセスを行うことで、ケガを予防することはもちろん、クラス中に無駄に疲れることも無くなってきます。 エクストラでエクササイズを行っているのに、疲れづらくなる!? そうなんです。 筋肉が温まると効率よく動くことが出来ますし、 筋膜や腱、靭帯などはコラーゲンでできていますから、 それらが温まると柔らかくなり、無駄な力を加えなくても動くことが出来るのです。 心臓も筋肉だという事をお忘れなく! 無駄に負担をかけずに心臓を使うことは大事だと、言わなくても伝わりますよね。 ではどうすれば正しくウォームアップが出来るのでしょうか? 長さ的にみると、ただ10分程度行うだけで大丈夫です。 心拍数が上がる必要があるので早歩きや軽いジョギング、または動きの速いフロアエクササイズを行ってください。…