レッスンを見る技術

ケガしているときってどうしてもレッスンを見学しなければいけない時間があると思います。 みんなが上手になっていくのを見ると焦るし、 レッスンを真面目にやっていない子を見るとイライラするし、いつになったら踊れるんだろうって不安にもなると思うし。   ここでは、レッスンをただ見て凹む…というだけでなく、自分の勉強用に見る方法をお話しします。 ここで紹介している方法でレッスンを見学し、たくさんノートをとって、 上手になる子に当てはまる方程式を探してみてください。 上手な子を徹底的に分析する 全部が上手な子を探すのではなく、一人ひとりが持っている、光る部分を探すんです。 プリエの使い方が上手な子 表現力がある子 脚が高く上がる子 回転が得意な子 動きが滑らかな子 ポーデブラが正確な子 先生の注意を言われたらすぐに直せる子、なんていうのも見えてきますね。   すごい子を発見して終わり、ではなく、ここからが大切。 どうしてなのか?を分析するのです。   どうして彼女は目につくのだろう? 何がほかの子と違うのだろう? 良いところが引き立っている理由は何だろう? 逆に直せばもっと飛び抜ける部分はどこだろう?   その後に自分に当てはめます。 私ができることはなんだろう? 「今」の私でも取り入れられるエッセンスはどこだろう?   例えば、回転が上手な子を研究したら、毎回確実にスポットを付けていると発見しました。…

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アレグロと運動能力 アレグロ大作戦 パート3

アレグロ苦手克服大作戦!パート3の今日はアレグロに必要な運動能力を考えていきましょう。   パート1ではアレグロって一体なに?どうしてそんなに難しいの?という事を考えましたね。 そこで分かった事は アレグロとは早い音楽での跳躍。 アレグロには大、中、小のサイズがある 大、中、小、というのはダンサーのレベルによって様々である ということ。 そしてそれをダンサー流に考えると   アレグロをしっかりと踊るためには早い音楽についていけるだけの運動能力、音楽性、跳躍力が必要である。 アレグロをしっかりと踊るためには、プチ、ミディアム、グランアレグロ全てをマスターする必要がある。 アレグロを上達させるには、プチ、ミディアム、グランの順番で自分の苦手ジャンプを練習していく必要がある という事が分かりました。   パート2ではアレグロのレベル(サイズ)を説明するプチアレグロ、ミディアムアレグロ、グランアレグロっていうのをアッサンブレという超基本な動きで考えてみました。 そしてそこから分かった事は、 ダンサーのレベルによって、アレグロのレベルも変わってくるってことでしたね。 つまり、苦手なステップがあったらそのステップの1段階前に戻って練習する事で克服できるって分かったわけ。   苦手克服にちょこっと近づきましたね。   今日は、運動能力とアレグロを考えていきます。     テクニックというのは練習で上達するエリアです ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説によると、 運動能力(motor ability)とは…

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努力しているんですが・・・努力する才能パート2

生徒だろうが、セミナーであった人だろうが、メールで相談してきた人だろうが。 よく出てくる言葉の一つは「頑張っているんですが・・・」「努力しているのですが・・・」   努力の大切さや、成功している人は努力しているんだよという話は既にしていますから、 今日はこの「頑張っているんだけど・・・」を研究してみましょう。 →パート1はこちらからどうぞ。     自己満足努力 きっとなんでもそうだけれど、努力というのは、自己満足ではダメです。 自分の中で成長した、とか昔と比べて上手になった!というのは素敵なことだし、 それを自分で感じたり、先生が分かるようになるって素晴らしいこと。   ただね、オーディションでも発表会でも、コンクールでも周りの子たちがもっともっと努力していたら、あなたの努力じゃ足りないんですよ。   今までエクササイズしたことなかったから毎日寝る前に10回腹筋と背筋を3か月続けました! っていうのは素晴らしい努力です。 ゼロから3か月続けたんだからね。   ただね、同じ実力の子が、30回ずつ腹筋と背筋、しかもトレーナーさんにしっかりと正しい方法を指導してもらい、様々なアレンジをしながら3か月続けた、という努力をしたら、 たぶんその子の方が上達していますよ。   レッスンをたくさん受けたら努力なのか?といったら違います。 先生の注意を聞かず、同じように踊っていたら上達しません。 レッスンの振り付けを間違えてたら脳トレにさえなってません。     ベクトルの違う努力 これは成功って何なのか?っていう話でもお話ししましたね。 上手になりたい!って思いながら同じことを繰り返しても、結果は同じ。…

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トウシューズの前に。ママが知っておきたいポワントレッスン

  12歳以下のポワントレッスンは足の骨の成長上、危険である。 これについては何度も何度も記事にも、セミナーにもしてきました。   だけど、「10歳、トウシューズ歴は2年」なんて生徒がスタジオに来ました、なんて聞くと悲しくなります。 ランドセルを背負って、姿勢良くしっかりと登下校をするのが大変な小学2年生にポワントで踊らせるなんて。   2014年に出会った9歳の子は右のピルエットは5回回れるのに、まっすぐ立ってプリエは出来ませんでした。 ちなみに足は変形し、内股の筋肉はなく、スカスカ。膝の骨がぶつかって痛い、という1番ポジションでした。   最近頂くメールでお母さん方が気づいているケースも多いようです。 娘の体のためにお教室を変えるべきか。   とは言っても、お友達はいるし、送り迎えが出来る距離も決まっているし。 おかしなレッスン内容だけれど、それが正しいのかもしれない。 だって私はダンサーじゃないから。   今日はそんなポワントレッスンについていくつかの視点で見ていきましょう。 既に解剖学的な事はほかの記事でお話ししているので、今日の視点はママパパとしてよく見るであろうものを選抜しました。   ソーシャルメディアとトウシューズ 確かに、YouTubeでもすごく若い子がポワントで踊っています。 ただ、YouTubeでシェアされるバレエビデオってすごい!とか、びっくり!とか気持ちを煽るものではないでしょうか? あと猫。 猫って変な事しますよねー。   キーワードは「普通と違う。」 普遍的な物はシェアされません。 だからそれが普通だとは思わないでください。 普通だったら、どんなスタジオでも見かけられたら、ビデオになってみんながシェアする訳ないんだから。…

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アッサンブレを使ってアレグロを理解しよう!アレグロ大作戦シリーズ

前回、アレグロを制するためにはアレグロをしっかりと理解しよう! ということでアレグロの意味やサイズなどを見ていきました。 →まだ読んでいない人はこちら   アレグロとは早い音楽での跳躍。 アレグロには大、中、小のサイズがある 大、中、小、というのはダンサーのレベルによって様々である この3つのポイント、基本的だし、そんなの知ってるよ!といわれそうだけれど じゃあ「アッサンブレ」ってプチアレグロ?ミディアムアレグロ??それともグランアレグロ??   今日はそんなことを考えながらアレグロの3つのサイズを深く考えてみましょう。   アッサンブレとは何ですか? Assamble 「集める」「集合」という意味で基本概念としては「片足で踏み切って飛び、両脚で同時に5番ポジションに降りるパ」 である、とバレエ用語辞典には書いてあります。   ここで思いだしてほしいのは、ジャンプには様々な種類があるということ。 ここでいうジャンプ、はアレグロではなくって本当にジャンプ、つまり飛ぶステップ。 ジャンプの分析をしてみた記事に書きましたが、 人間の足は2本でしょう?ジャンプするにはこの2本のどちらか、もしくは両方で地面を踏み切って、 2本のどちらか、もしくは両方で地面に戻ってこなきゃいけないんです。 詳しくはそちらの記事を読んでください。   ということで、アッサンブレは5番から始まり5番に終わるけれど、 片足で踏み切って、両脚に戻ってくるパなんです。 パ=ステップね。   ということは!! 両脚で踏み切って両脚に戻ってくるステップよりも難しく、…

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アレグロ苦手克服大作戦! アレグロってなんだ?

アレグロの苦手なところ、教えてください。 っていう質問を皆さんにお願いしたのはいつだったか、 思い出せないくらい昔の事ですが、沢山のお返事を頂きました。   その後、もらったお返事を分析して、研究して(かわいそうな私の生徒たち) やっとシリーズにしてブログに書けそうです。   題して アレグロ苦手克服大作戦! 作戦だから、上手くいくか分からないけれど笑   アレグロが苦手、って言う人、多いでしょう?   振付けを覚えるのが苦手 速い動きになったらこんがらがっちゃう、 苦手意識から緊張もしちゃう。   なんてところから、   シャープさにかける、 跳躍力やダイナミックさに欠ける、 つま先がしっかりと伸びない、 なんてところまで。   記念すべき第一回目は、そもそもアレグロってなんなのさ? って言うのを見ていきましょう。 いつもDLSでやっているように、 問題を克服するためには、問題を理解する必要があるからね!!    …

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うちの子、本気でバレエがしたいのかしら?

  この系統の質問は本当に良くあります。 すごくいい質問です。     「うちの子、プロを目指しているんです!」   って言い切るお母さん、でも子供の方はそんなにやる気でなかったり。 ママの夢なのか、子供の夢なのか非常に曖昧なケースも多いですから。   来日セミナーでDLSキッズを行う事になった理由の一つもこの質問からです。   「プロを目指しているのでセミナーを受けさせてあげたいけれど、対象年齢ではありません。」   という声が多かったので、北海道セミナーでは14歳より、 DLSキッズは10歳からの参加者を集う事になりました。   今日はそれぞれの年齢層で必要なこと、 親の目線と子供の目線での「本気」について考えてみました。   14歳は、プロを目指すのに大事な年齢 プロを目指しているのならば、14歳ではかなりのレベルの自己管理力と精神力が必要です。 テクニックはもちろん大事ですが、それは基礎がしっかりとできたら後からぐんぐん育ちます。   特に成長期で体も筋肉も育つこの時期、それまでの練習が物をいいます。 ローザンヌでも15歳から、バレエ学校留学は15歳から。 と15になるとダンサーは大人扱いされます。   海外で生活したり、インタビューに答えたりなどしなきゃ行けなくなる前に、自己管理力はつけておきたいものです。  …

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ダンサーをサポートしたい人への5つのアドバイス

  ダンサーのサポートになるような活動をしていきたい人にアドバイスはありあすか? という質問を2016年のオフ会で聞かれました。   時間も押していたのでその時は2つだけ答えましたが、今日は5つのアドバイスを書きますね。 すべてのアドバイスが当てはまるかは別として、考えるきっかけになったら嬉しいです。   アドバイス1 職業としてのダンサーを応援してください。 この点はオフ会でお話ししましたね。 ダンサーをサポートしたいなと考えている人はまず最初に、ダンサーを「サポート」して下さい。 つまり職業として成り立つようにサポートするということです。 チケットを買って舞台を見る。   これを全くせずにダンサーをサポートしたいと考えている人が多いのにはびっくりです。 これはダンサーからお金を稼ぎたい、の間違いではないでしょうか? (もちろん、そう思っている人は少ないでしょうが)   小さなバレエスタジオは無料で発表会をしていることもあります。 これって、スタジオ側にしてはすごく大きな出費になります。 そしてこれに向かってダンサーたちは一生懸命練習をしているのです。 彼らの最終ゴールである舞台を見ることで、治療やトレーニングでどこに向かえばいいのか分かるはずです。   もちろん、職業としてダンサーが成り立たない場合、治療やトレーニングに回すお金もありません。 ボランティアでなく、職業としてダンサーをサポートしたいのならば、職業としてダンサーをサポートする、ということも行わなければいけないはずですよね?   p.s この部分、ダンサー自身も無視しています。自分のなりたい職業を実際に舞台で見ることが出来るというのに、Youtubeでいいって感じ。 将来、自分が舞台に立って、がらがらの客席をみてから反省してほしいものです。 踊る人(供給)と見る人(需要)のバランスが整って初めて、仕事として成り立つのですよ。 ビジネス初級です。…

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振付を覚えることは絶対である。

2016年冬期バレエ講習会ではこのコンセプトを理解してもらうのに時間がかかりました。 振付を覚えるなんて当たり前でしょ?と思われるかもしれないんだけど、   振付を覚える 振付を覚える事は絶対である には大きな違いがあります。   このブログではこの違いについてをお話していきますが、 上達したい人は勿論だけど スタジオでケガを防ぐため 発表会前になってレッスンが長引き続けるのを避けるため プロを目指して練習している人達 はちゃんと読んで理解してくださいね。 振付をこなす事では上達しない 振付を覚える、と振付を覚える事は絶対である。 この違いをお話するためには、まず 振付をこなすこと≠レッスン 与えられた振付の中でテクニックを磨く=レッスン だという事を理解してください。   もちろん、楽しみの為にやっているならばここまで考える必要はないですよ? でもそういう人がこの記事を読んでいるとは思えないので、皆上達したい!と願っているという前提でお話していきましょう。   アンシェヌマンを与えられました。 音楽と一緒に行います。 反対側をやります。 次のアンシェヌマンが与えられます…   この繰り返しが全世界のレッスンに共通していると思うんだけど、このステップのうち、どこでダンサーが上達すると思います?  …

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選ばれる子 2016年冬期バレエ講習会を終えて

  言いたいことはたくさんあるし、書きたいことも山ほど生まれました。 毎回生徒を指導すると、その生徒の数だけ、そして注意の数だけ書きたいことは募ります。 DLSブログのネタが尽きないのはきっとこのせい。 解剖学のことももちろん書きたいけれど、今日はこの前行われた冬期バレエ講習会から学んだことの一つ、「選ばれる子」について書きたいと思います。 ダンサーをしていれば選択されるのは日常茶飯事です。 この役にこの子を選ぶ、このポジションにこの子を選ぶ… 平和に見えたバレエ講習会も、発表会で二グループに分かれたため、 私たち教師はダンサーを選抜しました。 コンクールで決戦に行けるのも審査員に「選ばれた」から。 どうして選ばれるのか?を考えていきましょう。   今日トピックにあげたいと思っているダンサーは3人います。 2人は2015年冬期バレエ講習会に参加してくれたリピーターの子たち、 そしてもう1人は北海道から参加した、バレエ学校の生徒です。   リピートしてくれた2人は写真審査から違いが見えました。 写真で見える体づきは1年前と大きく違いました。 あの5日間の後相当努力したんだなというのが見えました。 特にそのうちの一人は春のボディコンディショニングセミナーにも参加してくれていましたから、彼女がすごい量のエクササイズをしてきたのも見えますし、去年から教えていた講師軍全員気づきました。   今年の彼女は違う。 2人とも別に目立つテクニックや手足の長さがあるわけではありませんし、 クラスの中で一番上手だったわけではありません。 ただし、私はこの2人の成長具合をみて奨学金を出しました。 リピーターのみんなが皆、上達したわけではない事からも色々と学びましたが、それはまた今度のお題。 選ばれる鍵 その1 努力、成長が見えること。 昔のブログで書いたと思いますが、過去の生徒でヨーロッパのあるオーディションに行った子。 オーディション時はどこにも引っかからなかったのですが、 6か月後たまたまその時見たディレクターが彼女をどこかで見て、…

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