ダンサーが知っておきたい外反母趾について

  DLSの記事は、 バレエ学校であった生徒や保護者との会話 試験やオーディションに立ち会って見たもの、聞いたもの 実際に見てきた、聞いてきた質問&怪我 私がバレエ留学をしてきた体験 を元に作っています。    さて、今日の話はともちゃんの親指。 ともちゃんは今年入学した日本人生徒。 短い期間にとーっても上達したって先生方の間でも噂の努力家です。   学校で彼女とたまたますれ違い、世間話をしていた時に出てきた一言。 「プリエが使えないんです」   でも題名を見ても、プリエの事を書く予定はありません。 今日はその会話の続き、「最近、外反母趾も痛くなってきちゃって」にフォーカスして書いていきましょう。   この記事は2014年に書かれたものを、2022年により読みやすくまとめたものですが 2014年にこの記事を書いていた佐藤愛は、まさかプリエに関する本の著者になっているなんて思っていないでしょうね。 (だってプリエの話、飛ばしちゃってるし…笑)   外反母趾とは 「最近、外反母趾も痛くなってきちゃって。 でも出っ張りが酷くなってきたわけではないんです」   プリエの話の続きとして、ちらっと話に出てきた外反母趾。  このケガ?症状?体型?に悩んでいるダンサーは多くいると思います。   外反母趾には種類があり、原因も色々あります。…

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ターンアウトワークショップ オンライン

待望のオンラインエクササイズがこの冬やってきます。 佐藤愛著「ターンアウトできてますか?」(以下ターンアウト本)の内容をより濃く理解するためのワークショップです。 来日セミナーでは4時間かけて勉強していきますが、オンラインなので1時間半を4日間連続で勉強していく、短期集中ワークショップとなりました。   オンラインだから、誰でもどこでも受講できる。 それは嬉しいことだけれど、画面越しにちゃんと見てもらえているのかな、って心配になりますよね。 大丈夫。それを考えて、少人数制+小鬼たち(DLS公認スタンスインストラクター)にもサポートに来てもらいます。   鬼の愛に叱咤激励されつつ、エクササイズや知識のアップデートをしつつ、小鬼と2~3対1で個別指導がつく時間の両方が体験できる、本気な人だけ参加してほしい体も頭も使うワークショップです。 このワークショップが終わるころには、自分のターンアウトの伸びしろに気づくのと同時に、どうやって継続していけばいいのかが分かるはず! 2021年を踊れる体革命の一年にするために、一緒に勉強していきましょう! このセミナーで学べること ターンアウト本で紹介されているエクササイズが自分の体に対して正しく出来ているか?を確認 ターンアウトへの理解を深め、セミナー後も自分でエクササイズを続ける知識 本で紹介されているエクササイズの応用方法 このセミナーで学べないこと ターンアウトの前に必要なスタンス(立ち方)の理解やエクササイズ 本に載っているチャプター1と2の知識部分(自分で本の内容を予習してくる事ができる人だけ参加してください) このセミナーが向いている人 スタンス本、ターンアウト本共に自分で読み、100%分からないとしてもエクササイズも試してみた人 踊りの中で使えるターンアウトを強化したいと思っているダンサー 下記に記載されている条件に当てはまる人 このセミナーが向いていない人 下記に記載されている条件に当てはまらない人 Zoomが使えない人 自分で予習出来ない人、もしくはワークショップで勉強したっきりになってしまう傾向がある人 佐藤愛がつきっきりで指導してくれると思っている人(個人セッションじゃないです…) ターンアウト本に載っているエクササイズを生徒に指導したい人   *このクラスは自分の体で体験するためのクラスであり、エクササイズ指導方法を学ぶクラスではありません。スタンス、ターンアウト本に載っているエクササイズを様々な年齢、バレエ歴、ケガに合わせて指導する方法を学びたい人は、DLS公認スタンスインストラクターコースで勉強できます。…

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あなたのターンアウトは絶対に良くなる!

2018年8月1日に出た「ターンアウトできてますか?」に続き、 2018年9月にはターンアウトWS(ワークショップ)をお披露目しました。 今日はそこから学んだ事と、みんなからのリクエストが多かった 幻のFB10日間ビデオをYoutubeにアップしたよーというブログを書いてみようと思います。 出来ない=伸びしろ ターンアウトWSではまず最初に1番ポジションの型を取り、 エクササイズ毎にどれだけ上達したのか?を測る、という 感覚で上手になった感じーではなく 実際にサイエンティストとしてターンアウトを客観視してもらいました。   2グループ、総勢50人以上。 本に書いてあるエクササイズの最初の1つ目(時間でいったら10秒×3セット) で良くなりました。   だからね、あなたのターンアウトは良くなるンです。 絶対です。   本にも書いたし、ブログにも書いたし、ライブでも、いろーんなところでお話したけど、 ターンアウトは動きです。 動きって事は鍛える必要があります。   筋肉なの! 骨格じゃないの!   これね、来日の後こっちに戻ってきて同じことを生徒達にやらせた笑 バレエ学校で毎日踊っている、選ばれた子達。 その子達でもおおきな変化があるのだろうか? って思って。   10人にやってみたら全員変わったよ笑…

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ターンアウトというパワー!

ターンアウト=パワー!? どういう意味だ、って思いますでしょ? 話は14年前にさかのぼります・・・ バレエ学校時代、ターンアウトについてすごく色々といわれました。 日本にいた時はターンアウトしなさいね、と抽象的に言われてたんですが、 校長から、ステップとステップの合間だとか、ジャンプの踏切りだとかで開いていないと、 もっと具体的、そして派手じゃない部分(笑)で言われました。   まー何度も言われるわけだから、そのうち耳ちくわになるんですよ。 え?耳ちくわって何か分からないって??   ちゃんとした症状ですよ。   先生から言われた事が「あーまただ」となって右耳から左耳に抜けていくこと。 及び 脳みそを通過せず、穴から穴へ流れていく様子   を指すれっきとした言葉でございまして、佐藤愛辞書に載っています。   その他の言葉としては 足のそーめん 足指にゃんにゃん 足首のぴき 膝ウサギ ロボットダンサー など色々とございます。 そのうち本にまとめて出版しましょう(←嘘ですよ!)   話がずれました。  …

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素晴らしき3番ポジション!

足の3番ポジションってご存知ですか?   知らない人でこのブログを読んでくれていたら、 1)バレエを始めたばっかり!な大人バレエトレーニー※さん 2)娘のバレエ生活を応援しています!な親御さん 3)ダンサーについて勉強中の治療家・トレーナーさん ってところでしょうか?   ※DLSでは大人でバレエレッスンを受けている方々をトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます   知っている人でも、「何のためにあるの?」とか「いつ使うの?」とか言われたらちょっと答えにくいかもしれないよね。 だけど、私は3番ポジションをたくさん!使います。 特にリハビリ。 なので今日はそのエリアをお話していきますね。 足のポジションの簡単歴史 分からない人達もいるかも、ってところで肝心の3番VS5番ポジションのお話に行く前に、ちょこっとだけ。 現在使われているバレエの足のポジションは昔むかし、フランスでバレエにめちゃめちゃハマったルイ14世がバレエ学校を設立した際に彼のダンスの先生と一緒に作られたと言われています。 これは1660年あたりのお話だからね、かなーり古いのが分かりますよね。   それから時は過ぎ、男性主演から女性ダンサーが強くなり、どんどんスカートが短くなって笑 つま先で立つようになって、細くなって、脚の高さが上がってきて、ぐるぐる回るし、見上げちゃうくらいの高さで飛ぶようになったのが今、2017年笑   昔は1番だって5番だって180度!!じゃなきゃいけない見たいなのはなかったようですが、 いつからそうなったんでしょうね… 足の3番ポジションってレッスンでやります? ということで、今日のテーマである3番ポジションに戻ってきましょうか。 足のポジションは5つ、1,2,3,4,5番ポジションってのがあって、いつからか6番ポジションってのも主流になってきてますが、3番ポジションをレッスンで使うことって少ないですね。 皆さんはどうです?ありますか?   だいたいはプリエのエクササイズでも、1番、2番からロンデジャンプで4番にいかない?…

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脚が太いからターンアウトが出来ない!?

  こういう質問をされると正直腹がたちます。 特に最近は摂食障害の子達と関わっているし、私自身も太いからできない、って何度も言われてきましたし。 が、よく来るって事は先生方も先生方で悩んでいるのでしょうから、ここで一気に答える事にします。   確かに!お肉は関節の動きを止める…けど むかーし、DLSがまだ新しい時に関節の動きを止める原因は4つほどある、って説明をしました。 1)骨と骨がぶつかってしまう 2)関節の周りの靭帯が硬い 3)骨と骨をつなぐ筋肉が固く、短い 4)筋肉、または脂肪がぶつかってしまう。   たしかにそうなんです。 ただし、ターンアウトだけに関しては4番目はほとんど関係なくなります。   だってさ、股関節の動きを考えてみてよ。 ターンアウトしてるって、骨盤のソケットの中で大腿骨が回るんだよね? ひざみたいに、グランプリエしたらハムストリングとふくらはぎがぶつかっちゃう!とかじゃないんだもの。 特に、脚を「外側に回す」のだから太い太ももとかは外に回される=邪魔じゃないところに行く。 だから、ここで脚が太いから彼女はターンアウトが出来ない、というのは言い訳です。 (うちモモの方がぶつかるところまで回せてたら、ターンアウト出来てるじゃん!!)   ターンアウトが出来る=5番ポジションが入れられる、ではない 多分、先生方が言いたいのは「5番にしっかりと閉まらない」という事だと思われます。 だけどさ、脚が太かったら実は5番ポジションちゃんと閉まるンですよ。 だってお肉たちが先にぶつかるから、タイトな5番ポジションにする前に両脚が閉まったように見えるんですもの。   わかります? 確かに、右足前の5番ポジションで、右足の子指と左足の親指はぶつからないかもしれないけれど、 そこまで出来てる子って、特に動きの中でね、殆どいないんだって考えたら、脚の太い彼女だけ特殊なことじゃないでしょう?…

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ターンアウトが「使えない」理由

久しぶりにターンアウトをお話しましょうか。 DLSにはターンアウトについて書いた記事がたくさんあるので、タグの「ターンアウト」を検索してみてください。 (ほったらかし笑 あまりにも多いからさ、リンク貼るのめんどいの。ごめんね。 でも記事の最後に関係している2つの記事だけピックアップしましたので許して下さい)   今日はDLSオンラインコースを勉強中のバレエ教師の方より。 (え?DLSにはオンラインコースがあるの?→あるんです)   中学生でターンアウトがとても難しい生徒がいます。 レッスンを見ていると、元々難しい股関節の条件のような感じです。 このような生徒から、ターンアウトのためのストレッチはどうしたらいいかと聞かれました。   この質問ね、とてもいい質問だったのと、いろいろなキーワードが入っているのでそれらを見ていきましょうね。 キーワードは 中学生 ターンアウトが難しい条件の感じ ターンアウトのストレッチ ではいきましょうか! (長くなっちゃったので、答えだけ知りたい!という人は一番下までスクロールしてください笑)     キーワード1:中学生 中学生って微妙な年齢なんですよね。 女性らしく成長する時期(=生理が来るってことね)だということは、 骨盤が広くなる、とか体重が増える、とか体が変化する時期。   ということは、今までやってきたトレーニングによっては、この年齢にあらが出ることがあります。 また、コンクールなどもそうですが、難しいテクニックを始めることも多いですよね。 スタジオによっては発表会でグランパドドゥをやるとかもある年齢だもの。  …

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足がロールインしちゃうのはなぜ?

ロールインって言葉、聞いたことあります? バレエをやっていると知っていますよね。 俗にいう、アーチを落として立ってしまっている、という状況。 !注意! アーチが落ちる=ロールインではありません。 俗に言われているだけで、この2つは一緒に起こることが多いのだけれど、同じ事を指しているのではないよ!     ともちゃんの足をみながら、 外反母趾についてお話ししたときにちらっとロールインについてお話ししましたが、 (まだ読んでいない人はこの記事を見てね) 今日はロールインの正体を見ていきましょう。   ロールイン=回内足(かいないそく) ロールインしている足の事を解剖学上では回内足、というそうです。 私は日本語が苦手なので初めて知りましたが・・・ 英語ではpronationと言います。   足首の距骨下関節、と呼ばれる場所で起こる動きで、 動き自体は自然な事なんです。 (なんだそれ?って思った人、 別にダンサーは知らなくていいです。 足首の下あたりって感じで大丈夫) 普通に生活し、歩いたり走ったりするときに必要な動きなの。 これが地面からの衝撃を和らげてくれるんですもの。   だから、電車に乗るためにコンクリートの上をダッシュしても、 脳震盪にならないって訳 (良い子は真似しないでね)  …

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ロシア人だからターンアウトができる? ワガノワバレエの秘密

  先日、Facebookで気になるポストを見たので、 そのあと研究していました。   「ロシア人だからターンアウトができる」 そーなのか? そんなに簡単に一括りができるのか?? ロシア人というホモセピアンは股関節の作りがそんなに違うのか?   ターンアウトができるようになる秘密を知りたい! ということで深く見ていきましょう。   ここで指すロシア人はたぶん1.435億人の人口は指さないだろうね。 普通のおっちゃんもターンアウトができるのだろうか・・・? おっちゃんダンサーで有名なトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は ニューヨークが拠点だが・・・   さて、ロシア人ダンサーというと 私たちの頭に浮かぶものって 「あの」ワガノワバレエですよね。   だから、たぶんここらへんのダンサーを指すのでしょう。 では、観察。   ワガノワバレエ アカデミーは約300年の歴史を誇る名門校で、 素晴らしいダンサー、教師、振り付け家を毎年数多く出している学校です。 なーんて今さら私に言われても仕方がないですね笑   生徒たちは基本的に10歳で入学…

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バレエ解剖学中級レベル ターンアウトを助ける4つのヒント!

  踊りだすとターンアウトをキープできないのはなんで? っていう記事を2015年1月下旬に書きました。   どうやってターンアウト? どんなエクササイズ?   なんて事をお話したのではなく、   どうしてターンアウト? というターンアウトの根本を考えてみた記事でしたので、 そんなに人気ないかなーって思っていたら びっくりするほど好評でした笑   今日はその記事に関係する質問を頂いたのでお答えしようと思います。         ターンアウトの理論は理解した。 おしりの筋肉のことも勉強したし、 エクササイズも(細々だけど)続けている・・・   だけど5番ポジションはくの字のままだし、 片足になると、もー大変! やっぱり私、これ以上は無理なんでしょうか?       この質問に心を打たれないダンサーは居ないでしょう!…

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