アラベスクでお尻の筋肉だけ感じてしまう時

  このまえ来た質問。 アラベスクでお尻の筋肉だけ感じてしまい、お尻が大きくなってしまうんじゃないか?って心配です。 アラベスクでお尻の筋肉を使ってもいいですか?   答えは「はい」です。 以上!ではまた来週のブログでお会いしましょう♡   では意味がないですよね。 片方のおしりのほっぺには大臀筋、中臀筋、小臀筋+外旋六筋がいるから、混乱してしまう事もあるかもしれないし、 お尻を使う=お尻が大きくなる、でっちりになる、って思っている人もいるので一緒に考えてみましょう。 大臀筋とデリエール 大臀筋はデリエールに脚を動かす時に絶対に使います。 とっても大事です。 でもこの部分は「ターンアウトできてますか?」にすごい文字数と筋肉図付きで説明していますので、 そっちを読んでいない人はまずは本に戻ってください。   いーや、本なんて買いたくないよ。 無料の情報がほしいからブログに来たんだよ、という方は続けて読んでいただいても構いません。 でも分かりづらいよ、という文句は受け付けません。   よって、質問の後半「アラベスクでお尻の筋肉を使ってもいいですか?」は 大臀筋が股関節伸展をする筋肉である 大臀筋下部は股関節外旋をサポートする という事でバレエダンサーがデリエールにターンアウトされた脚を動かしたかったら使わないことは不可能です。 お尻の筋肉だけ「感じて」しまう 筋肉は使うと感じます。 自分の体ですから感じてほしいです…   もちろん、プロレベルのダンサーやアスリートになれば「お、この筋肉感じるな」と舞台中・試合中に考える事はありません。…

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アラベスクで軸のひざが緩む子

ちょっと前に、「軸のひざが緩む子」というテーマでデヴァンの軸のひざが緩む子について説明してみました。 途中で飽きたんだけど笑 FBコメントで続きを!という声を戴いたので頑張りました! →パート1 →パート2   そこでは、ただ、ひざ裏を伸ばしなさーい!じゃないところにヒントが隠されていて、 軸のハムストリングが硬い ひざ裏が硬い 軸足のヒップフレクサーが硬い 軸足の大腿四頭筋が硬い 軸足の大腿四頭筋が弱い 骨盤が引きあがっていない 骨盤がコントロールされていない 膝を伸ばす感覚が分かっていない とこーんなに長いリストの原因があるかもしれないよーとお話しました。   今日はアラベスク(デリエールポジション)で同じ事を見ていきましょう。   デヴァンVSデリエール なんでデリエールポジションは別に書かなければいけないか?というと骨盤の動きが全く違うからです。 デヴァンの時、骨盤は少し後傾、つまりタックちゃんになります。 デリエールの時、骨盤はかなーり前傾、つまりダックちゃんになります。   これはね、骨盤ってひざの動きにすごく影響を与えるンですよ。 まぁパート1と2に分けてこの前細かく説明したから大丈夫かなとは思うのですが、簡単に(解剖学抜きで!)説明すると ひざかっくんをしてみよう!になります笑   ひざかっくんするとさ、骨盤後傾するでしょ? つまり、ひざにつられて、坐骨が前に抜けて、お尻が後ろにさがるっていうのかな? 分かんなかったらひざかっくんしてみましょう笑…

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アラベスクを上げる前に考えたい事 パート2おしりのコントロール

久々の2パート解剖学シリーズ。 解剖学の記事を書くの、本当は大好きなんですよ。ただ時間がかかるンだよねー ある程度追究したくなっちゃうし、おたくっぽくならないように努力しないといけないし! だから1か月どっかに缶詰になって、マニアックな本とか研究とか読んでたい!それで書きたい笑   予習ー胸椎の回旋と脊柱起立筋   このシリーズの前のおさらい アラベスクでは胸椎の回旋は大事だから動かしておこう! ってのがあったね。   そして前回のおさらい。 アラベスクでは背中をそらせる(back extension、脊柱の伸展) ↓ そのためには脊柱起立筋が必要 ↓ 脊柱起立筋を「バランスよく」鍛えるためにはバレエスタンス、バレエでの立ち方が必要! (コアのスイッチも入り、背骨を引き上げるため脊柱起立筋を無理なく鍛え続ける事ができる)   って、事でアラベスクを高く上げるヒントはバレエの立ち方を行う、でしたね。   今日はおしり!!   おしりの復習 おしり、って一概にいってもたくさん筋肉がありますよね。 一番皮膚に近いところから 大臀筋→中臀筋→小臀筋→外旋六筋 (それぞれ過去の記事があります。)  …

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アラベスクを上げる前に考えたい事 パート1 背筋

アラベスクを高く上げたい! これは多分多くのダンサーの悩みだと思うのですが、既に胸椎のモーバライゼ―ションをするとアラベスクが上がるよって話をしましたね。 あのエクササイズ、試してもらえました? まだ読んでいない人はこちらから!   やってくれた人達の感想は しっかりとアラベスクがクロスされている感じ 苦しくなく、楽に上がる 肩や骨盤をスクエアにしやすくなった というもの。   今日はもう少し「筋力」にフォーカスを置いていこうと思います。 それは・・・バレエスタンス!とお尻の力!   え? おしり??   背筋、って題名に書いてあるのにおしりなんですか? って感じになってしまうので、パート1と2にわけてこの問題を考えていきましょう。   真っすぐ立つときの背中を考えよう バレエスタンスについての本を書いているくらいですから、私がバレエの立ち方について異常なほどの執着があるのは分かっていると思います。   だけど、アラベスクで??   確かに基本は大事ってまた言うんでしょ? って思われてしまうので今日は変化球。 そうじゃなくってね、背骨のカーブを引きのばし、重力に負けない様にサポートしてくれている筋肉、脊柱起立筋がアラベスクには必要だからなんです!   脊柱起立筋の解剖学的な部分はもう既に説明してあるので、そっちを読んでいない人は今からGO!…

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胸椎の回旋:アラベスクを無理なく上げるヒント

アラベスクを上げたい!という声はいつもどこでも(バレエ学校だろうが、日本でセミナー中だろうが、セミナーやイベントの質問だろうが)聞きます。 今年のバレエ学校は白鳥の全幕をやるので、ターゲットになるのはもちろん高く安定したアラベスク。 だから新学期早々、生徒達の背中づくり、アラベスクのための柔軟性作りに励んでいます。   アラベスクを上げるっていうのはただストレッチしてればいいわけでもなく、 背筋の筋トレをしていればいいと思っている子達が多いので(先生方もか。) 今日は速攻で脚が上がるヒントをご紹介しちゃいます。 (ええ、今、私速攻って言った。うん・・・)   一つのポジションでも原因は色々 アラベスクだけでなく、バレエのステップがうまくいかない原因は1つではありません。 体によって違うし、ジャンプなのか、ホールドなのか、つなぎの動きなのか?なんかによっても変わってきます。 アラベスクだったら特に1番アラベスクと4番アラベスク、パンシェでは動きも変わってくるから、足が上がらない原因も変わってきて当然!   アラベスクがうまくいかない主な原因をいくつか例に出してみましょうか。 動脚の股関節が硬い 動脚の骨盤の回旋に欠ける(もしくは過剰回旋) 動脚の臀筋が弱い(もしくは外旋と伸展の筋力配分が悪い) 動脚のハムストリングが弱い 軸足の股関節が硬い 軸足の骨盤の安定がない 軸足の強さ、及び安定に欠ける 腰椎の柔軟性に欠ける 背筋(腰椎部)の筋力に欠ける 胸椎の柔軟性に欠ける 胸椎の回旋に欠ける 肩関節の柔軟性に欠ける 胸椎、および肩関節を支える筋肉群が弱い 頸椎、及び頭部を支える筋肉群が弱い  …

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