DLSポッドキャスト epi152 踊っている時に首のリキミがとれません

踊っている時に首がリキんでしまう子は多く見られます。 エポールマンんがしっかりとつかないだけでなく、ポーデブラも固くなるし、写真写りも悪くなるって分かっているんだけど 「力入れないで!」 というだけでは解決しません。   何が原因で無駄なリキミが入ってしまうのか?を考えてみました。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから     !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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肉離れ!? ダンサーのケガ 筋肉編

  肉離れって聞いたことがありますでしょ? 一般的にふくらはぎとハムストリングスに起こりやすいって言われるアイツです。   これになるダンサーもいるし、誤解が多いケガなので今日は筋肉のケガについて大きく見ていこうと思います。   始める前に言っておきます。 肉離れは防げます! (アクシデントを除き。例えばリフトでおとされた、とか誰かが突っ込んできた、とかそういう事がない限り)   残念な肉離れ 残念だけれど、多くの人が口にする事&ネットでもそう書かれちゃっているなんだか事実。 筋肉がいたいです、って病院に言った場合、肉離れですね、と言われて湿布をもらって終了、って事がよくあります。   これは捻挫も同じような悲しい道をたどることがあるんだけどさ。 休んで、痛くなくなったらレッスン(もしくはスポーツ)復帰してね、と言われて終わるんだよね。   捻挫も、肉離れも再発率が非常に高く、2回目、3回目の方がひどくなるほか、 しっかりとリハビリをしないと他のエリアが無理をして別のケガに繋がる…って事が分かっています。 分かってるンです! (証拠が欲しい人はどーぞ笑 Brooks et al 2006, Orchard& Seward 2010, Ekstrand et al…

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DLSポッドキャスト epi151 肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう

肋骨を閉めなさい、という注意(もしくは重心を前へ、お腹を抜かないで・・・なども同じようなエリアを指しますが)をなおしたら今度は引き上げを忘れちゃって。 引き上げようとしたら、肋骨を閉めることが出来なくなっちゃう。   1つ1つの注意はできるのだけれど、2つ一緒に考える事が出来ないダンサーへのポッドキャストです。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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アラベスクを上げる前に考えたい事 パート2おしりのコントロール

久々の2パート解剖学シリーズ。 解剖学の記事を書くの、本当は大好きなんですよ。ただ時間がかかるンだよねー ある程度追究したくなっちゃうし、おたくっぽくならないように努力しないといけないし! だから1か月どっかに缶詰になって、マニアックな本とか研究とか読んでたい!それで書きたい笑   予習ー胸椎の回旋と脊柱起立筋   このシリーズの前のおさらい アラベスクでは胸椎の回旋は大事だから動かしておこう! ってのがあったね。   そして前回のおさらい。 アラベスクでは背中をそらせる(back extension、脊柱の伸展) ↓ そのためには脊柱起立筋が必要 ↓ 脊柱起立筋を「バランスよく」鍛えるためにはバレエスタンス、バレエでの立ち方が必要! (コアのスイッチも入り、背骨を引き上げるため脊柱起立筋を無理なく鍛え続ける事ができる)   って、事でアラベスクを高く上げるヒントはバレエの立ち方を行う、でしたね。   今日はおしり!!   おしりの復習 おしり、って一概にいってもたくさん筋肉がありますよね。 一番皮膚に近いところから 大臀筋→中臀筋→小臀筋→外旋六筋 (それぞれ過去の記事があります。)  …

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アラベスクを上げる前に考えたい事 パート1 背筋

アラベスクを高く上げたい! これは多分多くのダンサーの悩みだと思うのですが、既に胸椎のモーバライゼ―ションをするとアラベスクが上がるよって話をしましたね。 あのエクササイズ、試してもらえました? まだ読んでいない人はこちらから!   やってくれた人達の感想は しっかりとアラベスクがクロスされている感じ 苦しくなく、楽に上がる 肩や骨盤をスクエアにしやすくなった というもの。   今日はもう少し「筋力」にフォーカスを置いていこうと思います。 それは・・・バレエスタンス!とお尻の力!   え? おしり??   背筋、って題名に書いてあるのにおしりなんですか? って感じになってしまうので、パート1と2にわけてこの問題を考えていきましょう。   真っすぐ立つときの背中を考えよう バレエスタンスについての本を書いているくらいですから、私がバレエの立ち方について異常なほどの執着があるのは分かっていると思います。   だけど、アラベスクで??   確かに基本は大事ってまた言うんでしょ? って思われてしまうので今日は変化球。 そうじゃなくってね、背骨のカーブを引きのばし、重力に負けない様にサポートしてくれている筋肉、脊柱起立筋がアラベスクには必要だからなんです!   脊柱起立筋の解剖学的な部分はもう既に説明してあるので、そっちを読んでいない人は今からGO!…

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ポワントの中で指が丸まってしまう時に考える事

  札幌と福岡で行われたダンサーの足セミナーのフィードバックシートに 「曲げちゃいけないと分かっていても、ポワントの中で指が曲がってしまう」 という声が多くありました。   もちろん、セミナーの中で 足指を曲げてはいけないのはなぜか?を解剖学的に説明し、 どうやって足の指を鍛えるか?のエクササイズ紹介 という話はしていますので、そこは飛ばしていきます。   今日は足の指が曲がってしまう人達=正しい筋肉が使えていない人達が 普段のレッスン中に気を付けてほしい事をお話します。 たった2つだけです!! 解剖学的な事を知らなくても、レッスン中にやってほしいことだから、誰でもできます。 ちびっこだろうが、大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)だろうが、覚えておいて下さいね。 タンジュでさえつま先が丸まっている これね、多いんですよ。 つま先が丸まってるタンジュ。 つま先を伸ばす=つま先を丸める、という練習を何百回もやっていて、 トウシューズの時だけ爪先のばせ、なんてできるわけないじゃないですか!!   「つま先を丸めてはいけない」 という事を知らない人はいないと思う。 ただ、丸めるって実際にどういう事か分かっていない人は多いんです。       自分の手でやってみるとよりわかりやすいですから、手でもやってみましょう。 (骨のサイズは違うものの、構造や筋肉は手と足、似てます!)  …

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ストレッチポワントリボンについて

DLSの人気セミナーの一つに「ダンサーの足インテンシブ」というものがあります。 これを狙っていて争奪戦で負けた人には悔しい名前のセミナーです笑 これ、トウシューズで悩んでいるダンサーが多いって証拠ですよね。 トウシューズが原因でないことが多いポワントのお悩み トウシューズの悩み、例えばしっかりと立てません、とか足に合うシューズが見つかりません、 痛くて立てない、甲がでない、ラインが… などの悩みのほとんどはトウシューズレッスンの「前」段階で起こります。   体の強さ、足、脚の強さ、レッスン内容(練習内容)などがうまくいっていないと、 やっぱりトウシューズでは立てません。 逆に、ベースとなる基礎がしっかりとしていれば、あとはポワントを履いて、その感覚に慣れるだけでいいはずなんですけどね。   足にあうシューズ、っていうのも自分のテクニックの問題だったりします。 シンデレラの靴が合う、のはガラスの靴が履きやすいからではなくって、 彼女の日頃の行いや心が良かったから、っていうお話でしょ? トウパットやゴムにも役割が! トウシューズ選びには目の色を変えるダンサーですが、中に入れるものにはあまり気を使わないんだよね。 というのをダンサーの足セミナーではたくさん時間をかけてお話しています。 足の構造を知ると、どこにパッドが必要か?というのが見えてくる。 つまり、パッドが入らない人だったりも存在するんですよねー   この部分はこの前記事にしたからそっちもみてね。 →たかが数ミリ!足指とトウシューズ 足首のサイズは踊っている時に変わります もちろん、長時間のリハーサルでむくむ、というのもあるのですが、 そうじゃなくて、プリエの時とつま先を伸ばした時の足首のサイズは腱の場所が変わる(動く、張る、いろいろな言い方ができますが変わる)ので、 リボンも一緒に動くものがいいと私は思っています。   この部分ね、別に研究でなにかがわかっている!というわけではないのですが、 今までのダンサーの怪我の様子や、リボンを変えてみた後の踊りやすさとか、…

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たかが数ミリ! 足指とトウシューズの不思議

去年(2016年)の9月にできた新しいセミナー「ダンサーの足インテンシブ」。 今回はそれを札幌と福岡というまぁ、両極端な場所に持っていってお話しました。   このセミナ―はね、4時間本当に足だけにフォーカスしてお話してるの。 っていうマニアでインテンシブ「集中的な」セミナー。   足ってとても大事なんですよ。 ただ甲がでる、とかトウシューズで強く立てるとかだけじゃなくって。 もちろん、それも視覚芸術であるバレエには非常に大事なエリアだけれど、 親指の方向を変えるだけで、ターンアウトが上達したり、お尻の位置が変わったりするので。   という事は、親指の方向を決めてしまうトウシューズを選ぶ、というのは 自分のターンアウト、プリエの深さ、足首の安定、お尻の位置(笑)を決めるとても大切な作業。   地方ならではの足悩み このセミナ―を地方で行ったら見えたおおきな問題がありました。 トウシューズの種類が豊富でない。 フィッティングにいくほどのお店の数がない。   これを聞けただけで本当に遠距離セミナーしてよかった、と思いましたよ。   このセミナ―ではトウシューズを探すコツと、自分でアレンジする方法などもお話しているのですが、このようなお話はやっぱり地方でやるべきだね!!と再確認。 来年はどこに行こうか、行先募集中です。     足の形とトウシューズ ギリシャ型の足だとかなんだとか知っている人も多い足の指。 ただそれをどうやってバレエに繋げていくのか?という部分は知らない人が多いんです。   親指をしっかりと押せないと…という話を上で既に書いたけれど、…

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身長が低いとプロになれませんか?

毎年春に行われていた(コロナのため今はできない)キッズセミナーのフィードバックシートに書いてあった一言を今日は考えていこうと思います。 悩んでいる子もいるだろうし、キッズセミナ―に参加する子達の年齢ではお母さん、そして先生も知っておいてほしいので是非読んで下さい。 ダンサーに求められるもの これはカンパニーやバレエ学校によって違います。 ただ、傾向、というのはあります。 昔私が踊っていた時は細いダンサーが好まれる傾向にありました。 90年代から2000年最初のほう。 スーパーモデルなんていうのもあって超!細いというのは大事。   ただ、これはもう古い考え方です。   最近のローザンヌでは細すぎると落とされます。 オーディションにはドクターチェックや、体力テストがついているカンパニーもあります。 筋肉質なダンサーが美しい、とされるカンパニーもありますし、 個性がある体、バックグラウンド(人種)をサポートすべきだという動きもみられています。   (ただし、日本にこういう考え方が入ってくるのは海外の10年後とか言われることがあるので、まだみんなの周りには古い石頭大先生が生きているかもしれません…)   傾向として、やはり身長の高い子達が求められるのは確かです。 海外の普通身長、というのが日本では身長の高い子、というようになる場合が多いから。 165cmは欲しい これが、どのオーディションでもいわれる言葉です。 (この記事を書いている2017年は。2027年は知らないよ)   新国立もこのあたりだと聞いていますし、今の子たちにとって165㎝はそんなに大きくないし、小さくない。 つまり、アベレージ(平均的)になれるのでそこらへんから、と。 私は170㎝なのでその問題はありませんでしたが、そうではない子は履歴書にちょっとサバを読んだりもしてました。   すごく踊りが上手でも、見てもらわなければいけません。 つまりね、オーディションに呼ばれるためには、向こうが募集している枠にはいる必要があります。…

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習う&学ぶ 2017年春期来日ツアーで私が学んだ事

ご存知の様に、2017年春期来日ツアーも無事終わり、先週メルボルンに帰ってきました。 今回のツアーはクラス数も移動距離もDLS史上一番だったので、多くの人達とお話する機会があり、今後のDLSでとり上げるトピックや、みんなの悩みなどを知ることが出来ました。   セミナ―をしていてもそこから私が学ぶことってたくさんあります。 毎年参加してくれる人がいたらその人の様子から、どこが分かりづらかったのか、新しい悩みは、今はどんな状況なのか?など 初めて参加の人であれば、DLSの何に惹かれたのか、セミナー中にどのような質問があったのか、セミナー後はどのような感じなのか?など。 そこからボディコンディショニングのBプロが生まれたり、キッズセミナ―を2日に増やしたり、などという次回のセミナーへの修正を入れていっています。   別に私じゃなくてもいい 人の数だけ悩みがあり、同じエクササイズやストレッチでは解決できないように、同じセミナーだけでは全員を上達させることはできないと思う。 そしてそれがDLSのゴールではないんですよ。 もちろん、より多くの人達に安全に踊り続けてほしいという気持ちは変わらないのですが、 私(DLS)でなくてもいい、っていうのも事実で。   これは東京で行われた教師のためのバレエ解剖学講座でお話した事です。   「別に玉ねぎが嫌いだからって野菜すべてが嫌いではないように、“私の”解剖学バレエが嫌いだからって“解剖学”が嫌いなわけではないはず。 同じ玉ねぎでも、料理の仕方によって味が変わるように、“解剖学講座”という形が好きでなくてもボディコンディショニングセミナーのように実際に動いて体に落としこむ方が好きな人もいるだろうし、オンラインコースで一目を気にせず勉強したい人もいるかもしれない。ディスカッションができるマスタークラスのような形が好きな人もいれば、同じ料理を何度も何度も食べてそのたびに違う調味料(参加者)がくるたびにニュアンスが変わることや、自分の舌が肥えてきたのを喜ぶ人もいるだろうし。」   ニューヨークタイムスのベストセラー「better than before」の著者Gretchen Rubinが、人間は習慣を作るときに4つのグループに分かれる、といっているように、 勉強する方法、習慣を作る方法(エクササイズやレッスンでの習慣ね)も人それぞれ。   みんなに共通している学ぶ&習う ただし、どんな人でも、性格でも、勉強法や年齢が違っても言えることがあります。 自ら学ぶのか、それとも人に習うだけなのか?   これだけ毎年日本でセミナーをしているとその中での傾向を分析するだけで分かることだってあるんですよ(なんだか怖いねー)…

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