バレエ解剖学中級レベル ターンアウトを助ける4つのヒント!

  踊りだすとターンアウトをキープできないのはなんで? っていう記事を2015年1月下旬に書きました。   どうやってターンアウト? どんなエクササイズ?   なんて事をお話したのではなく、   どうしてターンアウト? というターンアウトの根本を考えてみた記事でしたので、 そんなに人気ないかなーって思っていたら びっくりするほど好評でした笑   今日はその記事に関係する質問を頂いたのでお答えしようと思います。         ターンアウトの理論は理解した。 おしりの筋肉のことも勉強したし、 エクササイズも(細々だけど)続けている・・・   だけど5番ポジションはくの字のままだし、 片足になると、もー大変! やっぱり私、これ以上は無理なんでしょうか?       この質問に心を打たれないダンサーは居ないでしょう!…

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ポワント強化エクササイズクラス DLSセミナークラス作りの裏話

もう皆さんご存知のように、DLSでは年に2回、来日セミナーをしています。   冬のセミナーでは舞台で輝く為のレッスン. 留学のようにバレエ浸けの生活で自分を深く知ろう! という事がテーマでした。   解剖学を考えても、体は綺麗に動くのだ、ということ。 そしてテクニックを上達させると、シンプルなエクササイズさえ美しく見える、 という事を体感してもらいたくって作りました。     春のセミナーではそのための体作りがゴールです。 つまり、正しくレッスンに作れるための「体」を作っておくことで、 レッスン中の注意がより早く身につく。 ということは短期間で上達できる、っていう魂胆です。     春にはスタジオ訪問という事をしています。 これは地方のダンサーにもセミナーを受けて欲しい、という気持ちから、 私がスタジオに参ります! そしてそのスタジオのゴールに合わせてクラスを作っていきます。   例えば年齢、バレエ歴、発表会の内容・・・ こんなことを配慮しながら主催者のスタジオの先生と話し合っていきます。   今年で3年目のスタジオ訪問になる、SKバレエスタジオからのリクエストは 「中高校生向けにトウシューズ強化のエクササイズクラスをやってくれないか?」 というもの。   ポワントのみのクラスを作ることが難しい日本では必要な考えですよね。…

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佐藤愛の大好きな道具達 DLSお勧めアイテム 2015-2

  この仕事を長年やってきて、やっぱりお気に入りアイテムって言うのが出来るんですよね。 皆さんから質問が多かったアイテムや、 バレエ学校で毎週使っているものなどをご紹介しているこのシリーズ。 まだそっちをチェックしていない人はどーぞ。 では行きます。   *この記事にあるリンクにはアフェリエイトリンクも含まれます。 いやな人は使わなくても大丈夫ですよ。 DLSを応援してくださってどうもありがとうございます♡       一番最初にこのアイテムをみたのはバレエ団で研修していたとき。 すげーなー なんて思ってみていましたが、校長先生が日本から帰ってきたときに持ってたの笑 チャコットで買ったんだって。   でもとっても小さくて。 バランスをとる、ということでこのパッドの上に立つのだけれど、   足が入りきらないっ! ルルベが出来ないっ!   なんて問題がありました。 探してみたら、普通にフィットネス商品として売っているではないですか!   即購入。   ちなみにバレエ学校では私がこれをたくさん購入して、…

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佐藤愛の大好きな道具達 DLSお勧めアイテム 2015-1

  セミナーで必要なアイテムや、バレエ学校で実際に使っているアイテム、 そして講習会でよく聞かれるアイテムをこのページでご紹介しちゃいますね。色々私がリサーチして、リンクも探してきましたよ。 住んでいるところが関係なく購入できて、他のお店の値段が調べ易いように楽天を選びました。   私のアイテム基準は 様々な方法に使えること。 値段がバカに高くない。 持ち運びが楽。   生徒におうちで練習して欲しいし、(言い訳をしてほしくないっ!というところもありますが) プロには持ち運んで欲しいから。 コツコツと練習できるお供になるヤツラを紹介しますね。   *この記事にあるリンクにはアフェリエイトリンクも含まれます。 いやな人は使わなくても大丈夫ですよ。 DLSを応援してくださってどうもありがとうございます♡   言わずと知れたバレエダンサーが良く持っているアイテムですね。 私もバレエ学校、リハビリ・・・と様々な場所で使います。 が。   このときに注意したいこと。それは硬すぎたら使えない!! よくバレエショップで売っているものはとーっても硬いヤツです。   そんなんではエクササイズが出来ません。 逆に軽いほうがコントロールが難しいエクササイズもありますし。   なのでバレエ学校で使う場合セラバンド、というブランドのブルーの硬さを参考にしています。 上の写真では濃いブルーのものがセラバンド。水色のほうがオーストラリアのブランドでほぼ同じ固さです。…

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数字で見る日本のバレエレッスンとコンクール

  ようやくFacebookでのローザンヌ熱が冷めてきました。 もー毎日毎日、だれかがブログを書いているし、 写真はアップされてくるし。 Facebookではなくってバレエ情報誌かと思いましたよ。   ローザンヌの素敵なところ。 前にもこの記事で書きましたが、 このコンクールは本当に生徒のためを思ってくれているところ。   言語のサポートもしっかりしているし、 医療チェック、特に摂食障害についてしっかりしています。 そして有名な先生に教えてもらえるなど、 コンクールではなくって大きなセミナーみたいになっていますよね。   そしてしっかりと将来に繋がるように手配されているのも素敵。   このようなコンクール、年齢があえば絶対に試してみるべきです。 その練習だけでも、とてもいい勉強になるでしょう。   私が日本で踊っていたときと比べ、 今のコンクールの多さにびっくりします。 猫も杓子もコンクール!!   前のブログにも書きましたが、私は「意味の分からない」コンクールが嫌いです。 目的がない、というかゴールがさまだって居ないというか。   そして誰かがいつも儲かっている、というビジネスの部分を全く考えていない。 (コンクール開催者、衣装屋さん、スポンサー、そしてコンクールレッスンで儲かる先生とか。)  …

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アダージォをアダージォに踊る レッスンプラン編

この前、 この記事でバレエ用語からヒントをもらってアダージォを考えてみましたね。 言葉の表しているものを表現するにはどうしたらいいのか? それを考えながらアダージォというダンサーなら慣れているエクササイズのゴールを考えました。     あのあと、こんな疑問がわきませんでした?   「軸足がグラグラしてしまうのならば、 重心移動が滑らかに出来なければ 音楽を少し早くして助けてあげる、って言っても そんなことをしてたらどんどん音楽が早くなっちゃってアダージォじゃなくなっちゃう!」     「アダージォの意味は分かったけれど、ターンアウトだとかつま先だとか。 他にも気をつけることがありすぎて集中できない」     とかね。   アダージォをアダージォに踊るためには何をしたらいいの? というレッスンプランのほうを、今日は考えてみようと思います。       レッスンプラン、ってバレエの先生だけのものではないんだよ。 ダンサーだって自主練をするときの考える糧になるし、 トレーナーさんはどんなトレーニングがバレエに「直結」するのか考えることが出来る。 治療家さんたちはどんな体の使い方ミスが出てくるのか見えてくるし。  …

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アダージォをアダージォに踊る バレエ用語編

白状しましょう。   バレエを始めたのが6歳。 それから19歳までの13年間、私はバレエ用語なんてほとんど知りませんでした!!   17歳でカナダのウィニペグバレエスクールのサマースクールに参加しているときも 必要だなんて感じたことがなかったですし、 18でACBに来たときもなんだかなーって感じでした。     小さな頃から踊ってきたじゃない? だからステップの名前なんかよりも、動きで覚えていたんだよね。   19歳になるかならないか、あたりのバレエ学校1年目。 ケガをしていた私は暇つぶしに解剖学の勉強を始めました。 (その時の話はここでどうぞ)   当時解剖学なんてしっかりしたものではなかったけれど、 そのクラスの中にステップの名前や動きの理解、というのもありました。   そこで初めてステップの意味を「暗記しなきゃ!」←テストのためにね。 って思ったのがバレエ用語に出会った最初。     その後紆余曲折の果て (p.s.紆余曲折。漢字で書くとこうなんだーなんてヤケに感心してしまった) 気づいたこと。     バレエ用語は大切だ笑…

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「つま先を伸ばす」を深ーく考えてみる。パート2

久しぶりのシリーズものです。   この前は「バレエ」という芸術の中の「つま先を伸ばす」 という意味を考えてみました。   そして行き着いた結論は「見た目」 美しいラインを作りたいから伸ばしたい。 というところ。   だけど、「美しい」って人によって曖昧。   トレーニングのためだけ、 つまりバレエを芸術としてみるのではなく、バレエ「の」トレーニング、としてみたときに   見た目・・・ジェスチャーレッグ 使い方・・・ジェスチャーレッグ、軸足 強さ・・・軸足   という3つのポイントを 舞台上でしっかりと「使える」ように練習する必要がある。   という事をお話しました。 ・・・ したんですよ。 不安だったらパート1に戻って考えてきてね。   さて今日はこの3つの点をもう少し掘り下げていきます。   これら3つのカテゴリーがカバーできていないと美しいつま先とはいえません。 が、伸びたつま先、というのはステップをただ単にこなすだけならば必要ありません。…

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「つま先をのばす」を深ーく考えてみる。パート1

つま先をのばしたい! 足の甲をのばしたい! つま先が綺麗なりたい! こんな悩みはどこでも聞きます。   バレエ学校。 クリニック。 ブログ。 メール。 どっかのネットフォーラムとか。   どの筋肉を使うべきか。 どうやって強くするか(←強くするってどういうことかも考える必要があるね) なんのエクササイズが効果的か? などなど、質問は耐えません。   つまさきが綺麗になるってなによ? のばすってどこまで伸ばせばいいの? 解剖学的に言うとつま先を曲げているんだけどね。。。?   つま先を伸ばすエクササイズについてはこちらに書きました。   今日は単に 「バレエ」という芸術の中の「つま先をのばす」という意味を考えてみましょう。   バレエをスポーツと仮定した場合、つま先の伸びに点数がつくはずです。 つま先がかかとの骨よりも下がっていれば3点。 甲の部分がまっすぐになれば1点。 つま先が足首よりも高くなれば減点。  …

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踊りだすとターンアウトをキープできないのは何で?

今日はDLSフォロアーさんから頂いた「踊っている時にターンアウトがなくなってしまう」という質問に答えていきましょう。 ターンアウトについての記事は昔書きました。 股関節からのターンアウトとはナンなのか? この辺を復習しておいてくださいね。   アンシェヌマンが始まる前の立ち姿は美しいダンサー。 それなのに踊り終わったら5番ポジションが「くの字」になってる。   または発表会の写真を見て愕然! ターンの途中が完全にターンイン!!   こんな悩みありますよね。 美しい5番から、まぁまぁのルティレに上がり、デベロッペされた足は・・・・ 残念っっ!   そんなことを考えながら、ターンアウトって何か?を考えましょう。 ターンアウトって何? ターンアウト。 これは大腿骨を外旋させること。 それだけではないけれど、それが原点。   それはDLSを読んでくれていたらもう分かることですよね? (あ、しまった。分からん。と言う人は解剖学の記事を並べてあるページから 復習しておいてくださいよっ!)   ではここで問題です。   ターンアウトって ポジション?(形) ムーブメント?(動き)…

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