つま先を伸ばしなさい!と言われたら

レッスン中に何度も言われる 「つま先伸ばして!!」という注意。   この注意を聞いたことがない人はいないだろうし、 先生の意図する意味が分からない人もいないと思うけど、 毎回レッスンで言われると気が滅入りますよね…   レッスン中に「つま先を伸ばしなさい!」と言われたときにどうしたらいいか?を考えてみましょう。 つま先を伸ばすとき、どこの筋肉が使われる? つま先を伸ばすとき、どこの筋肉を使うべきでしょうか? A:足の甲 B:足の裏   答えはB。 足の裏の筋肉(内在筋)を「縮めて使った」結果、足の甲が伸びます。 「伸ばす」という言葉はストレッチを連想させるけど、関節を動かすためには、筋肉が「収縮」しなければいけないですよね。 そして、つま先を伸ばす時は、足の裏を「縮め」ます。 →筋肉の収縮についての詳細はこちらの記事で勉強してね。     つま先を伸ばすとき、かかとはどこに行く? つま先を伸ばす、という動きは、足指だけでなく足首も動きます。 ということで、つま先を伸ばすとき、かかとはどの方向に動くでしょうか?   A:かかとは足首の方 B:かかとは脛の骨の方   答えはB。 レッスン中、かかとを“高く”持ち上げて、と言われたことがありますよね? つま先を伸ばすとき、足首は動いて大丈夫だし、かかとは「上の方」(骨盤の方)に動きます。…

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ルルベを高い位置でキープする方法

  久々にレッスン中にできない事を聞いてみる、愛さんに聞いてみようブログです! 今日のお題はルルベ! 高いルルベがキープできないんです、という質問メールを受けました。   回転の時にかかとが落ちてしまう、という悩みにはこの記事ですでに答えているので、 今日のテーマはメールにもあったように、高いルルベで「キープ」つまり、バランスをとるときなどのかかとの高さを考えていきましょう。 痛くてルルベができない場合 本題に入る前にこちら。 高いルルベをすると足首が痛い、アキレス腱のエリアが痛い、詰まった感じがする…などの問題がある場合、 治療家に見てもらいましょう。 DLSも含む、ネット検索でどうにか処理しないこと!   なんで?愛さん治療家って嘘書いているの?? と思わないでくださいね。 会ったこともなく、踊りの癖もわからず、年齢やバレエ歴もわからない人のケガを、 素人の言葉だけで書いてあるメールで診断するなんて、私には出来ません。   I Can't ではなく I Won'tの方ね。 貴方の夢、バレエ人生、お金や時間のかかる手術などに関係するエリアですから、そんなに簡単に手を出したくありません。 一応医療関係者の端くれなので。   なのでここから先に書いてあることは、痛みがない、という場合に限って、だということを頭に入れて聞いてください。 そもそも高いルルベが出来ない場合 たぶん、この質問をくれた人は高いルルベには出来るが、キープできない、つまりどんどんかかとが落ちてきてしまう、ということを言いたいのだと思いますが、 両手バーで両足ルルベだったとしてもルルベが高くできません、という悩みだったらどうするか?を考えましょうか。…

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自分で感じること ダンサーの足セミナ―赤裸々日記

お土産で買ってきたはずのコアラのマーチを一人でバクバクと食べながらこの記事を書いています。 キーボードがなんだかテカテカしてきたのは、滑りが良くなるための下準備といたしましょう。 読んでもらえるブログのヒントとかいうやつに、最初の数行でブログを読みたい!と思わせること、と書いてありましたが、私は失格ですね笑   さて、2017年9月来日赤裸々日記第二弾! 今日はダンサーの足セミナ―の赤裸々日記をお送りいたします。   このセミナ―はすごく人気で、本当は2グループだったはずだったのを、3グループに急遽変更してお送りしました。 4時間ほぼ休憩なし、という長丁場のセミナ―を楽しんでもらえていたら嬉しいです。   自分の足を理解している人は少ない 4時間自分の足に向きあってもらうのがこのセミナ―ですが、みんな自分の足ってあまり知らないのよね。 指の長さ、足の厚み、使いやすい(感じやすい)場所など。 そういうのが分かっていないと、トウシューズは合わせられません。   逆にそれが分かるだけで、いきなりプリエが深くなったり、片足でたつのが安定したり、 ターンアウトが向上したり、甲がでたりしちゃうのです。   自分で実際に足のアーチの場所(これはほとんどのダンサー、そしてバレエ教師が知っている)や 足首のライン(これは教師はしっていなければいけない)を書きこみ、 「正しい足」のアライメントで立つと内転筋や外旋六筋など鍛えたかった子にヒットすることを感じてもらいました。   また、自分がどれだけ弱いのかも感じてもらいました。 つまり、トウシューズがどーのこーのの前に体をどうにかしろよ、って事ね。 それを知らなかったら永遠に強く踊れませんから。でも知っていたら、数秒で改善されます…知らなきゃ損ってまさにこのことですね。 見えない部分だからこそ、感覚、イメージが大事 シューズの中に隠されてしまうわけだから、いくら知識として内在筋がどーの、外在筋がどーの、って分かっていても見えません。 だからこそ、先生方は特に知識だけに頼ってはダメなのです。   フィードバックの一つに「もっと解剖学を知りたかった」というのがありましたが、それは教師のためのバレエ解剖学講座でお話しています。…

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ポワントの中で指が丸まってしまう時に考える事

  札幌と福岡で行われたダンサーの足セミナーのフィードバックシートに 「曲げちゃいけないと分かっていても、ポワントの中で指が曲がってしまう」 という声が多くありました。   もちろん、セミナーの中で 足指を曲げてはいけないのはなぜか?を解剖学的に説明し、 どうやって足の指を鍛えるか?のエクササイズ紹介 という話はしていますので、そこは飛ばしていきます。   今日は足の指が曲がってしまう人達=正しい筋肉が使えていない人達が 普段のレッスン中に気を付けてほしい事をお話します。 たった2つだけです!! 解剖学的な事を知らなくても、レッスン中にやってほしいことだから、誰でもできます。 ちびっこだろうが、大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)だろうが、覚えておいて下さいね。 タンジュでさえつま先が丸まっている これね、多いんですよ。 つま先が丸まってるタンジュ。 つま先を伸ばす=つま先を丸める、という練習を何百回もやっていて、 トウシューズの時だけ爪先のばせ、なんてできるわけないじゃないですか!!   「つま先を丸めてはいけない」 という事を知らない人はいないと思う。 ただ、丸めるって実際にどういう事か分かっていない人は多いんです。       自分の手でやってみるとよりわかりやすいですから、手でもやってみましょう。 (骨のサイズは違うものの、構造や筋肉は手と足、似てます!)  …

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アキレス腱に力を入れる?入れない?

DLSにはオンラインコースがあります。 これは地方に住んでいる、もしくは海外に住んでいる、子供が小さい、時間がない・・・などの理由で 勉強したいけどセミナーに参加できないバレエ教師、 もしくは教師のためのバレエ解剖学講座を受講したいけれど、みんなに混ざって勉強できる自信がまだない、なんていう予習、 そしてDLSのセミナー、もしくはバレエ解剖学って果たして自分に合ってるの?なんてことをチェックする場です。   勉強内容以外に私にメール相談ができるのも一つ。 だから愛さんに聞いてみよう!シリーズができちゃうだけの質問が来るんだよねー。 (もちろん、愛さんに聞いてみよう!ライブに参加してくださった方々からの質問もあるけど) ※オンラインコースはリニューアル準備中につき、現在募集を停止しています。     さて、今日の質問はそんなコースを受講している方から。そしてよくあるヤツだったので取り上げました。 では質問を読んでみましょー   >愛さん >沢山のアドバイス有難うございます。勉強になります。 >アキレス腱の件ですが、つま先の伸ばし方で質問があります。 >足指を真っ直ぐ伸ばすはもちろんですが、その時アキレス腱とふくらはぎを緊張させない伸ばし方の生徒とそうでない生徒がいます。 >アキレス腱を緊張させない生徒させる生徒もアキレス腱の炎症になる子はなります。 >私自身アキレス腱が痛かったことがないので、どうしてなのかよく分かりません。 >どちらの伸ばし方がより良いのでしょうか? >H   これは、足首の使い方、つま先の伸ばし方について話し合っていたメールの続きですが、 アキレス腱について気になる人が多いと思ったのでそこだけピックアップしていきますね。     アキレス腱って何か?を再確認しよう 名前通り腱ですね。ってことはね、筋肉みたいに伸び縮みしないんですよ。…

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たかが親指、されど親指!ルルベを強くするためのストレッチ

  昨日、生徒と絶対にやりたくない職業、という話が出まして。 その時に彼女は「絶対に歯医者になりたくない!」って言ってました笑 口の中って汚いし、臭いし、腐った歯の根っことかあるし!!   その時、「トウシューズのくさい足を診る方が絶対マシだね」って言ったんだけど。 本当にその通りで。   私、ダンサーの足を診るの好きです。 だって、たっぷりヒントが詰まっているんだもの。 踊りの癖はもちろん、トウシューズが合っているか、どれだけレッスンしてるか? 何歳からポワントを履き始めたか?捻挫をどれくらい繰り返したか? なーんて見えてくるんですよ。   筋肉の具合を見ると性格まで分かります笑   変な人ーーーーーーーーーーー!   さて今日のテーマは親指。 親指については結構な数の記事がありますのでサイト内を検索してみて下さい。 今日は親指とデミポワント、つまりルルベを考えていきます。   つま先を伸ばしたい!という声はよく聞くのよ。 トウシューズで立つために大事だからね。 だけどよくみんなが忘れてしまう部分、それはデミポワント。 デミ、半分、ポワント、ということでポワントに立つための途中経過だよね。   それがしっかりとできていないと、フルポワントに立つ強さは作られません。 少ない面積でしっかりとバランスをとる 重心を正しいところに移動させる…

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間違った甲だしストレッチと偏平足

偏平足はダンサーの敵!みたいに考えられることがあります。 確かに、 足のアーチがある=足の甲が出る と考えると 足のアーチがない(偏平足)=足の甲が出ない! とパニックになりそうですよね。   でもね、そーじゃないの。   それを理解するには足のアーチってなにか?を理解する必要があるね。 足のアーチは3つあります。 つまり土踏まず「だけ」が上がってたらOk!じゃないわけ。   足のアーチは背骨のアーチみたいに 1)骨の形(元々アーチっぽくなるように骨が曲がってる) 2)靭帯(骨と骨を結ぶ紐) 3)足の筋肉たち でできています   ここまでは、解剖学を勉強してきたDLSフォロアーさんならオッケーだよね。 もし迷子になってしまったら 最初の最初に骨を語ろうという記事で骨の大切さ、そして解剖学を考えるときに一番最初に骨を考える理由があります。 そして靭帯の役割を復習するためには靭帯についての記事を読んでね。   さてと。足の構造が大雑把に理解できたら (足=骨と筋肉。骨って事は関節があり、靭帯がある。筋肉って事は腱がある。ユニコーンは住んでいない。) 今日のテーマである偏平足と甲だしストレッチについて。 偏平足=足のアーチが潰れた状態 偏平足とは足のアーチが潰れた状態を指すそうです。 特に土踏まずのアーチが一番高さがあるので、それが潰れていると偏平足というらしい。…

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クドゥピエとクッペと足先強化

この前かま足とフィッシュの足を説明したときに、 ちらっとクドゥピエというポジションをお話ししました。 その後に、クッペとクドゥピエについて説明した方がいいなーと思ったので 今日の記事にいきましょう。   クッペとクドゥピエの違い知っている人どれくらいいますか?   ふふふ。 いきなり言われたら分かんなくなっちゃう?   言葉の意味 前回説明したように、 クドゥピエ=足の首、 つまり足首を指している、という形のポジションでしたね。   ではクッペは何だろう? カットされた、した、という意味です。 フランス語だから、バゲットの種類でもクッペというのがあるそうですよ。   「クラシックバレエテクニック」という素晴らしい本には、 クッペは5番ポジションを通過する動きで、 支持脚が入れ替わる   と書いてありますが、入れ替わらないシラバスもたくさんありますし、 私は入れ替わる必要がない、と習っているのでそのままで。   足が入れ替わろうが、そのままだろうが。 ジェスチャーレッグ、つまり動かしている足で 軸足の足首をカットしているかのような動きを指します。  …

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かま足とフィッシュ ダンサーの足をみる

    今まですごい量のブログを書いているDLSですが、 (ブログと呼ばない、と言われた事がある。やけに長いらしい笑 記事って言うべきかな?)   今まで「かま足」という言葉が出てきた事は 2回だけ。 しかも長い記事の中に一言ぽつん。   バレエやっていたら誰だって知っている事実。 かま足はいけない。 だから、別に今まで記事にした事がなかったのです。   だってみんな知っているでしょ? かま足の見た目も、 レッスンでかま足を使う事がない事も。   でも大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)や、幼い子供たちのレッスンでは 見られる現象なので一度しっかりと見ていきましょうか。   かま足の正体 かま足の正体は足の「形」ではなく、 足首と指の強さが大きく影響する足首の「動き」です。   足首が内側に曲がってしまうと、かま足の形になり、 親指、人差し指を曲げる筋肉たちが弱いと かま足を助けてしまいます。   つまり、生まれつきかま足だから治らない・・・…

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「つま先を伸ばす」を深ーく考えてみる。パート2

久しぶりのシリーズものです。   この前は「バレエ」という芸術の中の「つま先を伸ばす」 という意味を考えてみました。   そして行き着いた結論は「見た目」 美しいラインを作りたいから伸ばしたい。 というところ。   だけど、「美しい」って人によって曖昧。   トレーニングのためだけ、 つまりバレエを芸術としてみるのではなく、バレエ「の」トレーニング、としてみたときに   見た目・・・ジェスチャーレッグ 使い方・・・ジェスチャーレッグ、軸足 強さ・・・軸足   という3つのポイントを 舞台上でしっかりと「使える」ように練習する必要がある。   という事をお話しました。 ・・・ したんですよ。 不安だったらパート1に戻って考えてきてね。   さて今日はこの3つの点をもう少し掘り下げていきます。   これら3つのカテゴリーがカバーできていないと美しいつま先とはいえません。 が、伸びたつま先、というのはステップをただ単にこなすだけならば必要ありません。…

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