大きく踊れ、と言われたら
踊りが小さく見えてしまう、大きく踊れと言われた… このような質問をキッズやティーンから聞きます。 「自分では努力しているつもりなのですが」というのが枕詞のようにつきますけど。 努力の方向性で見てみると、 大きく踊ろう!と思っていても踊りって大きくなる訳ではありません。 大きな声を出そう!として怒鳴っても喉を痛めるだけだよね。 オペラ歌手は大きく響く声をだし、しかもケガをしないように、と発声練習があるわけでしょ? 今日は、ダンサーの「大きく踊る」を分析してみましょう。 振付を覚える 絶対に大事な事。 それは振り付けを覚えること。 もーね、何度も言っているよね。 振付を間違えた時って一瞬、「あれ?」ってなるわけですよ。 その時に、先生に言われた注意は考えていません。 そう言ったときにケガもしやすくなります(自分がやっていることに集中していないから)。 そして、振付があやふやだったら大きく踊る事もできません。 大きく踊るって自信を持って踊る事でもあるわけじゃない。 腕のタイミングや、体の方向、そういったものが分かっていないと大きくは踊れないよ。 確かに、コンクールで踊る振付は何か月もかけて覚えるかもしれないけれど (それでも、話をしてみると振り付けがあやふやな人が多いのはまた別の話…) 普段のレッスンで「大きく踊る練習」をしてこなかったら、 コンクールの練習(=プリンシパルレベルの難易度)で大きく踊ろう、なんて考えられるわけがないでしょ。 …